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映画:青い春
制作年:
2002年
制作国:
日本
キャスト:
九條 /松田龍平
青木 /新井浩文
雪男 /高岡奏輔
あらすじ:
荒れ果てた男子校、朝日高校が舞台。主人公の九条は3年生になり、学校の新たな番長となる。しかし、これまでの威張り散らかすような番長とは違い、目立った悪行や素行の悪さは見られない。
毎日淡々と学校へ来て、教師とも友人とも会話を交わすが、その目には力がなく、誰もがひるむような残虐な行為をいとも簡単にこなしもする。
九条の幼少期からの友人青木は、そんな飄々とした九条とずっと一緒にいた。何事も九条に言いつけ、身近な九条を気にかけ、より"番長らしく"なってほしいと促していた。
九条と青木のグループには、他にも何人かつるむ仲間がいたが、殺人、非行、反社会勢力への加入などへ進路を進めていく。九条は将来に関して何を思っているのかわからぬまま時が過ぎていく。そんな九条に業を煮やした青木は、ある時一変し、これまでの九条補佐のような立ち回りから、自らが新番長と名乗り始める。
九条と校内で激しく喧嘩し、九条にできないことをやってやると言い放ち去る青木。日を改め、九条が登校すると、両手を黒く染め上げた青木が屋上に登り、何か叫んでいる。
一体、青木は何をしでかすつもりなのか。そして九条はどんな行動に出るのか。
レコメンド(MAX5つ星):★
感想:
松本大洋原作の漫画を元にした映画。
鑑賞中、男子校のノリ、汚さ、痛さ、暴力…といった言葉が頭に浮かび続け、個人的には嫌悪感とシンパシーゼロでした。
しかし、観終わってみると、青春とは、これくらいの異様さが起きてしまう年頃のことなのかもしれない。青春の縮図なのかもしれない。若いとは、身体は大人になっていても、正常な脳では考えられないホルモンと成熟度を持っている状態のことなのかもしれない、と思うに至りました。
誰もがいわゆるまっすぐな青春時代を過ごし、明るい将来に進んでいくわけではない。ちょっとしたきっかけや、環境や、人間関係などの因子が作用して、人の人生はおもいがけぬ方向にいとも簡単に転がっていくものなんだ。そんなことも考えさせられました。
ただ、やはり男子校的ノリと汚さシーンがいまいちで、星1つとさせていただきました。
自分に役立ちそうなこと:
・青春とは未熟であること
・環境、人、出会い、出来事、いろんな因子が作用しあって、今がある
・ちょっとしたきっかけで、簡単に良くも悪くも転ぶ