『正欲』を読んだ
この本を読んだのは昨年のバレンタインデー辺りだった。
(Instagramに載せたものをふと思い出したので転載)
本の感想を語る前に私と本の出会いを。
「多様性」という言葉と共に「読む前の自分には戻ることが出来ない」という風に謳われていることに私は誘われた。
元より私は「多様性」という言葉が嫌いだ。
多様性が嫌いな人間には大きくわけて二種類ある、だろう。
ひとつは、多様性という言葉が大々的に叫ばれる前の世の中で得をしていた人たち。
他方は、多様性という言葉を掲げることをゴールとしない人たち。
私は後者だ。
「多様性」という形容詞に形容されたものは何もかも美しいもの、
とされてしまう気がして。
そして、「多様性」という言葉があるうちは多様性が実現された社会ではないと考えるからだ。(性別に関することだけでなくSDGsとかも)
書評に「多様性」という言葉がしきりに出る本とは
どのような物語なのか、という好奇心でこの本を手に取った(実際はAmazonで頼んだわけだが)。
読んで直ぐ、心を掴まれた。
冒頭6ページの言葉は終盤まで誰の言葉とは
明かされない訳だが、読み進めるには大事なポイント。
私が正しい読み方をできているとは限らないが、納得した。
私以外にこのような感覚を持つ人がいると安堵した(私が生きてきた世界が狭すぎただけだろうが)。
「多様性というおめでたさ」
という言葉が出てくる。
まさに。私の心で引っかかってた物がこんなに短い言葉で世に出ていることに驚いた。
ここから先はまとまりをもたない
ただの一人の人間の感想の散文です。
あくまで、マジョリティがマイノリティを(へ)思いやる(気を遣う)みたいな構図が見える社会の違和感。
マジョリティに属した時の安心感。
マイノリティであることを優位さにしては行けないが、1つの意見として張り合えるものであるべきだろう。
結局、多様性や正しさなんて
その人が想像しうる範囲のものでしかない。
そこにできるのは想像を広げられるようにすることだけ。
生と死と性に水が深く関わり合う。
睡眠・食・物
これらの欲は裏切らない。
藤原悟や、その他性犯罪として逮捕された人々に関してり本当の理由で逮捕された訳では無いというところが、私は気に食わない。
この本を通じてたくさんの人と話すことが出来た。そして、私自身の見えない部分を見せてもらった。
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