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【初日に密着!】「TIFFティーンズ映画教室2022」後編

今回は、先日開催された「TIFFティーンズ映画教室2022」の初日に密着させていただいたときのレポート📝後編をお届けします。前編をお読みになっていないという方は、下記のリンクよりご確認いただけます!

初対面の中高生が集い、6日間のワークショップを通して最終的に映画を作り上げる「TIFFティーンズ映画教室」。その初日には、どのような体験や学びがあったのかレポートしていきます!

また、最後には特別講師として参加された早川千絵はやかわちえ監督(代表作:『PLAN75』)からいただいたコメントも紹介します。お楽しみください💁‍♂️

TIFFティーンズ映画教室とは

「TIFF ティーンズ映画教室」は、映画を「見る人、作る人を育てる」ことを目的とした東京国際映画祭ユース部門の特別企画であり、全国各地でこどもたちを対象に映画鑑賞・制作ワークショップを開催してきた「一般社団法人こども映画教室」の協力の下開催される中高生向けの映画制作ワークショップです。

今年で6年目を迎えるこの活動は、プロの映画監督やスタッフの指導を受けながら、プロット作りから撮影、編集など映画作りのすべての過程を中高生主体で進めていきます。そして、完成作品は、今秋開催の東京国際映画祭のスクリーンでワールドプレミア上映されるんです!

さらに、今年の特別講師には、カンヌ国際映画祭でカメラドール・スペシャルメンションを授与された『PLAN75』早川千絵監督が招かれました。

初日活動レポー後編

「TIFFティーンズ映画教室2022」は、7/22~7/28に開催されました。今回密着させていただいたのは、初日の7/22の活動です。前編の記事では、「想像力のエクササイズ」まで確認しました。後編ではそれ以降の活動についてレポートしていきます!

➀ある感情を撮ってみよう!

続いてのワークは、機材講習も兼ねた短い動画の撮影です!「〇〇の感情」について、セリフなし、ワンカットの20秒以内の動画を撮ります。

始めに、「どんな場面のどんな感情」について撮るのかを決めます。
(例)「お気に入りのペンを友達に壊されて怒っている場面」

内容が決まったら撮影開始です!このとき、被写体となる相手に何を撮りたいのかを伝えてはいけません。つまり、相手にうまく自分の意図を汲み取ってもらえるように指示を出さなければなりません。

機材の使い方についての説明。
「〇〇の感情」を撮影中!

続いて、みんなで撮った映像を鑑賞し合い、「どんな場面のどんな感情」について撮影したのか、答え合わせをしていきます。

それぞれどんな感情について撮影したのか、みんなで確認しています。

映像を鑑賞し合うことで、自分が意図した感情を撮ることの難しさや、観る人によって映像の受け取り方が変わってくるということを実感している様子でした。

②映画作りがスタート!

ついに映画作りがスタートです!映画のテーマは「私だけが知っている〇〇」。このテーマから最終的にどんな物語が生まれてくるのでしょうか。

まずは、予め用意してきた「私だけが知っている〇〇」をテーマにしたログラインをチームで共有します。SFから恋愛までそれぞれ個性的な物語を考えてきていたのが印象的でした。

続いて、共有したログラインを基に物語の方向性を絞っていく作業を行います。付箋などを使いながら情報を整理し、みんなのアイデアをまとめていきます。

チームでどんな物語の映画を作るのか話し合い!

そして、残りの時間でいよいよワンシーンの撮影です🔥

カメラワークや人物の立ち位置、照明などを試行錯誤しながら、納得のいくショットを目指します!

撮影風景➀
撮影風景②

以上で初日の活動レポートは終わりになります。
残りの5日間の活動で、どのような映画が完成したのか、とても気になりますね😄

完成した作品は、10月24日~11月2日に開催される第35回東京国際映画祭にて上映されますので、ぜひ足をお運びください
🏃‍♂️

初日を終えて、早川千絵監督のコメント

ー初日の印象
子供たちがカメラを持って撮り始めた瞬間に、すごく活き活きし始めていたのが印象的でした。そして、短い時間の中でも、それぞれがクリエイティビティを発揮して、考えながら映像を作っていることにすごく感激しました。

―こども映画教室の意義
映画教室を通して、作ってみて初めて分かる映像の表現の仕方というのを子供たちは学ぶと思います。そして、この作ることで分かる学びは、観ることにも繋がり、映画を観る楽しみがもっと増えると同時に、映画を観るリテラシーもどんどん上がっていくと思います。子供たちにこうした機会を提供する映画教室は、大切な試みであるということを今日改めて思いました。

ー講師として意識していること
何かを教えようとは考えていません。
教えなくても勝手に子供たちは面白いものを作ると思うので、ただただ子供たちに期待しかないです。なので、子供たちの自由な創作の幅を狭めないことに気を付けて、のびのびとやりたいことをする子供たちを見守りたいなと考えています。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました🙇‍♂️

ただ活動の様子を観ていただけの僕にとっても、学びの多い有意義な1日となりました。きっと、参加した中高生たちにとって、この6日間は大きな意味を持つ日々になったはずです。

今年の東京国際映画祭にて、完成した作品が大きなスクリーンで上映される日が待ち遠しいですね!

初日以降の活動内容も気になるという方は、下記のTIFFユース部門さんのnoteにて、初日を含めた6日間の活動レポートが投稿されていますので、ぜひご覧ください!

執筆者/たくみ


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