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とにかく手伝ってあげたかった【AIさくらさん開発物語 #01】

会社から徒歩で数分のところに、私たちティファナ・ドットコムの社員はもちろん、社長も通っていた一軒のお蕎麦屋さんがあります。そのお蕎麦屋さんには、誰からも慕われる“お母さん”がいました。
私たちがお店に行くと「いらっしゃい!みんな元気にしてる?」「最近社長さんは?」と声をかけてくれる優しいお母さんです。

そんなお母さんがある時、蕎麦屋から独立して渋谷駅西口に飲食店をオープンしました。会社からは少し遠くなってしまいましたが、みんな足繫く通うように。それだけでなく、ティファナはWebビジネスのプロとして「何か手伝いたい」という想いから、ほとんどボランティアでお店のホームページを制作しました。

料理の写真を撮って、テキストを用意して、などの素材準備も私たちが行い、お母さんのお店のことが伝わるようにとみんなで意見を出し合って作り上げていき、無事完成。

ただ、ホームページは作って終わりではありません。

ホームページ公開後、お店に足を運んだ際に「お店の状況に合わせてホームページを改善していくことで、お客さんを呼び込めますよ」と社長から提案しました。しかしWebに馴染みがないお母さんからの返事は「私には難しくて分からんで、社長さんの言うとおりにして」でした。

その後も何度か提案したものの、お母さんから返ってくる言葉はいつも「私には難しくて」

結局お母さんのお店はうまくいかず、オープンから1年後の春に残念ながら閉店しました。

そのときの気持ちを、「ショックだったし、悔しかった」と社長は振り返ります。

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お母さんのお店のことを思い出す社長

「お母さんのお店を毎日手伝うことはできないけれど、お母さんを助けてくれるような子がいたら良かったんじゃないかと思ったんです。そして、その子がWebだけでなく、お店の経営に必要となる様々なことに詳しくて、分からないことがあったときに質問すると何でも教えてくれる。そうしたら、お母さんのお店を守れたのかもしれませんよね」


それから私たちは、社員一丸となって開発を進め、人工知能(AI)接客システムを生み出したのです。

「誰でも簡単に使えるAI」AIさくらさんは、こうして誕生したのでした。

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