メディアミックス
前回のおさらい
前回は投稿サイトとしての「たいあっぷ」についてお話しさせていただきました。
今回は出版業化にとって欠かせないテーマ「メディアミックス」についてです。
これを読めば、「たいあっぷ」が「メディアミックス」というものを、どうとらえ、利用していこうとしているのかがわかります。
メディアミックスとは
メディアミックスとは、作品を一つのメディアではなく、様々な形に変換し、発信することです。
小説を漫画やアニメ、コミックをオーディオドラマにするなど、出版業界では様々なメディアミックスが行われています。
コミック化、アニメ化、ドラマCD化……
オーディブルなども最近登場し始めました。
皆さんは、どのメディアミックスが馴染み深いでしょうか?
近年、テクノロジーの発達によって、情報量の多いコンテンツがたくさん発信できるようになりました。
同時、メディアの形と比例し、メディアミックスのバリエーションも多様になってきています。
メディアミックスを行うメリット
既存作品のメディアを変え、発信をするメディアミックス
これはいったい「物語」にどんな効果をもたらすのでしょうか。
一般的にメディアミックスはデータ量の少ないメディアに対して行われます。
小説や漫画のテキストを主軸にした作品がアニメやゲームなどのデータ量の多い作品へメディアミックスした事例を皆さんも一度は見たことがあるのではないでしょうか。
一般的にデータ量の多さと市場規模は比例します。
音や映像などの情報量の多いコンテンツは、受動的に視聴することが可能なため、見る人が多いのです。
そのため、メディアミックスはより多くの人にコンテンツを見る機会を作ることができます。
その結果、「物語」がより世の中に知られ、作品(原作)の売上げが上がるのです。
メディアミックスを行うデメリット
メリットに合わせてデメリットと書きましたが、正確には「メディアミックスを行う上で注意しなくてはいけないこと」です。
確かに、メディアミックスはとても強力なマーケティング装置です。
実際、日本の作品の多くはメディアミックスの恩恵にあずかっていますし、その効果は確かです。
より多くの人にコンテンツを届けるうえでとても重要な手段といえます。
しかし、メディアミックスは、とても膨大なコストを必要とします。
前述のとおり、一般的にメディアミックスはデータ量の大きいメディアへと変換されます。
それはつまり、その分工数や難度が膨れ上がることを意味します。
単純な難易度だけでなく、多くの人やお金といった「コスト」を必要とします。
そのコストとリスクは出版社が負っているので、出版社は売れる見込みのある作品以外、メディアミックスを行いません。
また、メディアミックスで大きな利益が発生した場合、リスクを負った分、多くの利益を出版社が手に入れます。
ノーリスクな原作者が手に入れる利益は少なくなり、その恩恵は少なくなるのです。(原作が売れる分の収益は上がります)
たいあっぷとメディアミックス
たいあっぷは、クリエイター同士が出会うことで、誰もが「物語」を作り続けることを可能に設立したプラットフォームです。
メディアミックスにおいても「たいあっぷ」はクリエイターに収益を提供していく予定です。
現状で行われているアニメやゲームなどの大規模かつハイリスクなメディアミックスでは、クリエイターに収益を還元することはできません。
また、マイナーなジャンルや小さなファンしか抱えていない作品のメディアミックスは実質的に不可能になってしまいます。
そこで、たいあっぷではその問題の解決のために、よりローリスクかつ、小さな形でのメディアミックスを行えるような開発を行っていく予定です。
最後に
今回も、最後まで閲覧ありがとうございました。
次回はまた違ったテーマでお話しできればと思います。
たいあっぷDiv,
二井 駿
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