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"AIがPC自動操作?" ChatGPTの最新機能【Operator】を事例とともに徹底解説!

最近よく「2025年はAIエージェントの時代到来」
ってみなさん耳にしませんか?

みなさんこんにちは、TierMind編集部です。

ChatGPTからウェブ上のタスクを自動実行するAIエージェント「Operator」が発表されました。そもそもAIエージェントって何でしょうか
みなさんしっかりと理解できています?私はできていませんでした。

AIエージェントとは一言で“自律的なAIアシスタント”のことです。
これまでのAIは「会話が上手いけど手を動かせない」のですが、AIエージェントなら「AIチャットだけで終わらず、実際に動いてくれる」のです。

これが今回ChatGPTで発表されたとのことなので、
さっそく解説×活用していきます!



Operatorって何?

まず「operator」とは何かを一言でいうなら、
「業務や日常のあらゆる『作業』をAIが丸ごとサポートしてくれるプラットフォーム」です。

既存のAIアシスタントと違うのは、単に「質問に答える」だけでなく、実際の業務フローやツール連携を視野に入れて作られていることがポイント。
しかもAPIなしで!!

たとえば、「メールの送信」「レストラン予約」「オンラインスーパーで注文」なんて細かいタスクをまるっと任せられる仕組みが用意されています。

ではまず「レストラン予約」を試してみましょう!

プロンプト
動作をライブで確認
実行

こんな感じで
会話形式でリサーチ、予約までしてくれるのは強いですね。


なんでこんなことができるの?

それは、、Operatorの中核にある新しいモデルの
 Computer-Using Agent(通称:CUA)が肝となってきます。


Computer-Using Agent(通称:CUA)とは

簡単に、各種ツールやデータを操作するための中継役のようなもので、ChatGPTなどの大型言語モデルが出した指示を受け取り、実際に
「外部サービスを動かす」ためのコマンドに変換する役割を担います。

今までのAIチャットボットは「テキスト応答だけ」だったところを、CUAを介することで「文字通り手を動かしてくれる」ようになるわけです。

ベンチマーク実験

この実験は、OpenAI CUAが従来の最先端技術(Previous SOTA)や人間の能力に対して、どれだけ優れているかまたは近づいているかを評価しています。

OSWorld:
AIがどれだけ効果的にコンピュータを操作できるかを評価する基準

WebArena:
AIがブラウザを使用してタスクを完了する能力を測る基準

WebArena(オフライン環境での模擬サイト使用):
成功率 58.1%
OSWorld(Windows・macOSなどのOS操作):
成功率 38.1%

CUA

今回の実験から、従来モデルよりは向上したものの、
まだまだ人間の操作には及ばないですね…


現状、面倒な処理をAIに任せて最終チェックは人間!
がいいのかもしれません。

ですが、活用方法次第では驚くべき成果を演出してくれます。
またこれからどんどん成長していくAIエージェントを積極的に触ることは欠かせない!!

ということで実際に活かせる事例を3選作りました。
ぜひ最先端技術生成AIの最新機能を一緒に味わってみましょう!


活用事例3選


X(旧Twitter)での予定投稿自動化例

X参考ポスト

手順

1. Operator のホーム画面を開く

2. 「ChatGPT で最新 AI ニュースを検索して、X 投稿して」というタスクを入力
Operator のプロンプト(「What can I help you do?」欄など)に自然言語で指示を入力します。例:「ChatGPT で最新の AI ニュースを検索して、その内容をまとめて X に投稿して」

3. Operator が ChatGPT を使って AI ニュース情報を取得
内部的に Operator は「ChatGPT を呼び出す or Web 検索を行う」などの手段を使い、最新の AI ニュースをまとめます。まとめた内容を下書きとして保持し、次のステップへ進む準備をします。

4. Operator が X(旧 Twitter)にアクセスし、投稿画面を自動操作
Operator はユーザーが事前に設定した X アカウントにアクセスするか、またはまだログインしていない場合は「ログインしてください」と案内します。ログイン情報(ID, パスワード, 2段階認証など)はユーザーが手動で入力する必要があります。

5. Operator が X 投稿内容を入力
Operator は先ほど ChatGPT から取得した「最新 AI ニュース」の要約・まとめを X の投稿フォームに入力。画像やハッシュタグを追加したい場合は、ユーザー側が Operator に付随的に「#AI」「#最新ニュース」などのタグをつけて、といった指示を出せば、Operator が反映してくれます。

6. 最終確認とユーザー承認
Operator は投稿前の重要アクションとして「この内容を X に投稿してよろしいですか?」と最終確認を行うことが多いです。内容に問題なければ「OK」「送信して」と伝えると、Operator が投稿ボタンを自動でクリックしツイート完了。

営業メールを自動送信する

X参考ポスト

手順

1. Operator を起動
ブラウザで Operator のページを開き、操作を開始します。
新規会話を作っておくと、複数のタスクを同時に進めやすくなります。

2. Operator への指示(プロンプト)
例:「Gmail にログインして、この URL(営業ページ等)に書かれているアドレス宛に営業メールを送信して」

3. Gmail ログイン情報を入力する
Operator は自動でログイン情報を入力せず、ユーザーに「ID とパスワードを入力してください」と促します。
画面に Gmail のログインフォームが現れたら、ユーザーが手動でメールアドレス・パスワードを入力します。

4. Operator がログイン完了を確認し、メール作成画面を開く
ログインが成功すると、Operator は Gmail の画面を認識し、自動的に「新規メール作成」(Compose) をクリックするなどして下書き(メール編集画面)に移動します。

5. メール送信先・件名・本文を Operator に伝える
例:「営業先のメールアドレスは 〇〇、件名は『ご挨拶とサービスのご案内』、本文は『はじめまして。◯◯のサービスについて...』という内容にしてほしい」

6. Operator がメール本文を入力し、下書きを表示
Operator は受け取った指示をもとに件名・宛先・本文を自動で入力します。
添付ファイルがある場合は「ファイルを添付してください」とユーザー側に指示してくるので、手動でファイルを選択します。

7. 送信前の最終確認
Operator は「この内容で送信しますか?」など、重要アクション前にユーザーの承認を求めます。
内容を見直し、必要であれば修正を依頼できます(例:「署名を追加して」「もう少し短くして」など)。

8. ユーザーが承諾し、Operator が送信を実行
ユーザーが「OK、送信して」と明示すると、Operator が実際に「Send(送信)」ボタンをクリック。
送信が完了したら、Operator が「メールを送信しました」と画面表示やテキストで通知します。

Web 上のリサーチと注文

1 Operator の起動

2. リサーチの目的を伝える
「ノイズキャンセリングのワイヤレスイヤホンで、1 万円前後の製品の価格とレビュー評価を比較してまとめて」など。

3. Operator が複数サイトを閲覧・情報収集
価格、レビュー平均点、特徴(防水性能、連続再生時間など)を一覧化。

4. 要望に応じて並び替え
「価格の安い順に」「レビュー 4.0 以上だけに絞って」などオーダー。

5. 結果のレポート
Operator が簡易表やテキストでまとめて表示。詳しいユーザーレビューの抜粋を見せてもらうことも可能。

6. 購入希望なら別途指示
「2 番目に安い商品のレビューが良さそうだから、それを Amazon で購入して」と依頼


注意点

もちろん、いいことばかりではありません。AIやエージェントを運用する際に気をつけたいことがいくつかあります。

  1. 情報漏洩リスク

    • 社内秘の資料や個人情報を扱う場合は、セキュリティ面の対策が必須。

  2. AIの誤回答や暴走

    • 「指示ミスで意図せぬ操作をしてしまった」なんてケースもあり得るので、定期的なモニタリングや最終確認は大事。

  3. 人的リソースとのバランス

    • 「全部AIに任せっきり」にすると、万一の障害に対応できない。必要なところは人が判断する仕組みを作ることが肝心。

  4. コストとスキル習得

    • 最初にシステムを整えたり、使いこなすための学習コストはある程度見込んでおくべし。

結局のところ、「AIの長所を活かしつつ人間が補完していく」のが理想の運用スタイル。丸投げは便利だけど、責任を持つのはいつだって人間側ですからね。


まとめ

いかがでしたか?
「2025年はAIエージェント時代」なんて言われる背景には、ただ会話ができるAIではなく、実際に仕事や生活のあちこちで“手助け”してくれるAIが当たり前になる流れがあるように感じます。その先駆けとして登場したoperatorと、その中核であるCUAは、「命令を出したら勝手に作業を進めてくれる」という革命的な体験をもたらしてくれそうです。

もちろん注意点や学ぶべきことはありますが、これらを乗り越えれば、

  • 日常業務の大幅時短

  • タスク管理や連携業務の効率化

  • 新しいアイデアや価値創造へのリソースシフト

といったメリットが手に入るはず。
今のうちに触ってみて、2025年の「AIエージェントが当たり前の世界」をぜひ先取りしてみてはいかがでしょうか。


(おまけ)

「ちょっと使ってみたいな」「もっと詳しく知りたい!」と思った方は、まずはoperatorの公式サイトやデモ版をチェックしてみるのがおすすめです。
実際に触れてみると、「あ、これAIに任せればよかったのか!」と気づくシーンが意外とたくさん出てきますよ。使うかどうかはそのあと決めればOK。まずはぜひ、お試しあれ。

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