漢方・薬用植物研究講座2018のふりかえり
札幌市東区隠れ家的一軒家サロン
地球と人が喜ぶ香りのクリエイター
星と香りとボディヒーリング
ティダ・アヤの長浦です。
40度超えの暑さになった日本各地☀️
北海道も一部地域で36度越えを記録しました。それでもお盆を過ぎると一気に秋の気配が近づきます🍁
毎年春〜秋にかけて
北海道医療大学の漢方・薬用植物研究講座に参加しています……が、しかし6年目になる今年はコロナの為中止(泣)
そこでふりかえりになりますが、2018年秋の医療大の森で観察した薬用植物をご紹介します。
この年10月の開催は初めて。
春・夏・秋・冬、季節ごとに植物たちはいつもと違う景色を見せてくれます。
自然はほんとうに素晴らしい✨
『漢方・薬用植物研究講座』2018
〜漢方から学ぶ秋〜冬の養生法〜
中国医学三大古典の「神農本草経」「黄帝内経」「傷寒雑病論」について、養生法について。医療大の森のスライドを見ながら薬用植物や山野草の実用的なお話をたくさん聞いてきました。
中でもはじめて知った「傷寒雑病論」。
この古典は、
望診に優れ、ひと目見た相手の死期も予見したとされる張仲景(ちょうちゅうけい)記。
張仲景は後漢時代の方で、後漢末期に蔓延した傷寒病(伝染病)により、200人の親族の3分の2を失い、多くの人々が亡くなったことに衝撃を受け書かれたものとされ現在でも漢方医学の重要な文献となっています。
→伝染病ということでコロナ対策のヒントになることが書かれているかも?🤔
改めて読んでみたいと思いました。
前半は医療大の薬剤師の先生を中心にした各分野の専門家が講師としてお話してくれる座学、後半は座学で聞いたことを森の散策をしながら実際に見て回ります。
森の植物や樹々は、
実や種がついて秋ならではの様相でした。
秋に真珠のような白い実をつける
富貴草(フッキソウ)
オオウバユリは1m以上になる背丈の高い植物です。薄くて風に飛ばされやすい三角形のタネはこの中にたくさん重なっています。
わかりますか??
風で飛ばされ子孫を残しやすいよう
薄くて軽い自然のデザイン。
オオウバユリは、ユリ科の植物。
アイヌ名では「トゥレプ」と言います。
土の中の根の部分に鱗茎があり、そこからデンプンがとれます。オオウバユリからとれたデンプンはアイヌの主食でありました。
一番粉はお腹を壊したときに薬として飲んだり、二番粉はお粥などのとろみをつけるときに使っていたそうです。
また、デンプンを取ったあとの繊維を発酵させお団子にしたり、乾燥させて保存していました。ムダがないアイヌの智恵に驚きます。
因みにデンプンをとるために臼でつく作業に月経中の女性は参加できなかったという伝承があります。
アケビの実。
たくさん育っていてこの薄青い実の中身を初めていただきました!(食べました)
熟すと果皮がパカっとこのように割れていて、中の白いところをいただくのです。
そんなところから「開け実」→アケビと呼ばれるようになったそうです。
外見上「食べて本当に大丈夫かなぁ〜」と恐る恐る口にしました😥
味はほのかに甘く、種はちょっと苦い。
食べた量が多かったのか?あとから喉にジワジワときて、水がほしくてたまらなくなりました。(多く食べすぎた??)
身体がとても熱くなり自然のパワーを感じます。
アケビの果肉は、ビタミンCが豊富で免疫力アップや美肌にも良く、糖質も多いので病中病後の体力回復の助けになり日常の疲労回復にも有効です。
アケビの木部は漢方では木通(モクツウ)と呼ばれ、利尿作用、 抗炎症作用、胃液分泌抑制作用などがあり、生薬として日本薬局方にも収載されています。
これから秋を迎える森。
北海道の紅葉はとても見応えがあります🍁
せめて散策だけでもできるといいなぁ〜🍂