25年前
25年前の今日、1月16日
コザクラインコの雛を迎えて、せっせと餌付けをしていた。
まだオスかメスかも判らなかったけど、名前は『サクラ』
当時、母はガンで入院中で父と弟は仕事だったから寂しかったのかもしれない。
そしていつものように朝を迎えた頃、揺れを感じて一階の台所へと降りていった。父は起きていて、地震があったことを知った。
1月17日の朝の事
夜が明けてテレビで想像を絶する現実を目にして怖くなり、お昼前には母の病室で一緒にニュースを見ていた。
あれから25年。
私自身にもいろいろ変化はあり、母も亡くなり、私と一緒に嫁入りしたサクラも、そして弟と父もそれぞれ病気で亡くなった。
毎年のようにニュースでこの日を思い出す。
冷たい空気とまだ元気に仕事をしていた弟や父。入院中でも話はできた母。独身だった私。雛だったサクラ。
みんないなくなった。
いつか私もいなくなる。
その時は再会できるよね。
そしてあの大震災を風化させてはいけないんだと、自分に言い聞かせる。