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カジュアルLOおじさんのプロツアーバルセロナ参戦記(前半)

お久しぶりです、赤サブのティボルトです。
前回の投稿以降、仕事がやや忙しいこともあってかなり間が空いてしまいました。
また、デッキガイドの英語版をお待ちの方は申し訳ありません。

さて、今回は7月28日から30日に行われたプロツアーバルセロナの参戦記(前半)をお送りしたいと思います。
内容としてはプロツアー前の準備から、プロツアー2日目の様子です。
対戦や調整の記録というわけでなく、カジュアルLOおじさんが初めてのプロツアーをこんな感じで参加してきましたという空気感を味わっていただければ幸いです。

なお、今回も本文は全部無料で公開しております。
駄文ではございますが気に入りましたら、フォロー、いいね、購入、サポートなどをいただけるとモチベーション向上に繋がりますので幸いです。

また、昨年10月から毎日投稿しているYoutubeチャンネルもございます。
そちらも合わせてご覧いただければ幸いです。


1.準備

 まずは日本で、7月8日。
 赤サブのティボルトの原点である赤サブ勢による不定期イベント黒サブにてキューブドラフトで壮行会を開いていただきました。

編注:赤サブとは以前草加、越谷にあったレッドサブマリンというお店から取っており、黒サブは主にレッドサブマリン、一刻館草加店の常連で開催されるTamuraさん個人主催の不定期イベントです。

 ヴィンテキューブ3回とカレーで1日遊んで英気を養いました。
 なお、ドラフトなので赤ティボの結果はお察し…。

 さて、7月22日には晴れる屋に用事があったので、ついでに《罠の橋》Foilの2枚目、神河の日本絵Foil《沼》、《完成化した精神、ジェイス》オイルFoilを買おうとしたものの狙っていたものが全て売り切れ…。
 仕方なく《罠の橋》を指輪物語のFoilで2枚調達して、デッキを完成させました。
 せっかくだからデッキをオシャレにして出たかったけど、自分の準備不足なのでやむなし。

 また、その日にはライブラリーアウト調整友の会の面々に壮行会を開いてもらい、特性プレイマットをいただく。本当にありがたや。

感謝

 その後は、なんやかんやで準備できず、結局出発前日の25日(火)の深夜になんとなく準備ができているような状態に…。
 あとは、26日(水)に定時ダッシュすればどうにかなるだろうと考えていました。
 ちなみに、海外旅行は新婚旅行で行ったハワイ以来の2回目。
 当時は社畜っていたため、準備は妻に全部任せており、今回は一人での海外旅となるため不安しかないような状態でした。
 そのため、はまさん率いるはまツアーのグループラインに参加させていただきました。
 日程的に強行スケジュールになったため、ホテル等は単独になりましたが、初のプロツアーで何もわからず、いざというときに頼れるのは本当にありがたかったです。

2.出発

 結果から言うと定時ダッシュできませんでした。
 17時頃に仕事を終える予定が、押してしまい17時半過ぎに。
 空港のチェックインが一般的に2時間前くらいということを知らず、22時発だし大丈夫だろうと余裕をぶっこいていましたが、ギリギリ疑惑があって早くもヤバい!
 急いで帰って、玄関に置いてあった荷物を持って駅までダッシュ!
 途中で電車の遅延が発生し、行先変更の可能性が出たにも関わらずアナウンスを聞き逃したりしましたが、なんとか空港には到着。

 さっそく空港でチェックインの列に並んだところ、突然若い陽キャっぽいお姉さんに声を掛けられ「これドバイ?」と聞かれました。
 会ったことある人はわかると思うのですが、赤ティボはコミュニケーション力が低いです。中でも陽キャっぽい女性への耐性がないので、一人旅で緊張していたということもあって一気に挙動不審ににににににに。
 「タブンドバイ(カタコト)」と答えるのが精一杯でした。
 そのときの「ダメだこいつ」という視線が堪らなかったです。

 さて、チェックインも無事に済みましたが、この時点で集合20分前くらい。
 ここで充電ケーブル忘れたことに気がつき、空いてるお店を探して空港内を走ります。
 そして見つけた「AKIHABARA」の文字。
 きっとオタクなグッズやちょっとした電気製品が売ってるところに違いない!と向かっていくも、そこは普通のお土産屋さんでした…。
 俺の知ってる秋葉原と違う!
 でも充電ケーブルあった!
 目の前でレジが閉まる!奥のレジどこ!?
 海外の方々がめっちゃお土産持って並んでる!?!?
 そして集合まで残り10分。

 ゲートに駆け込む途中で持ち込み用に飲み物を買い、ギリギリ5分前に到着。
 まだ自分の席順は呼ばれていなかったので余裕でした(汗だく)。
 そして自販機で追加のポカリを買おうとするも、前の海外兄ちゃんたちがひたすら時間かかってる。
 「この自販機はクレカ使えるのか?」
 「知らないよ、これじゃね?(ポチポチ)」
 「でも、カードのマークねぇよ?」
 「この辺にあるんじゃね?(ポチポチ)」
 「あったあったw(ガコン)よし買えたぜ。お前はどれ買うの?」
 「これでいいよ。(ピッ)あれ?なんかうまくいかねぇ」
 「ちょっと待ってw(ポチポチ)あ、できた(ガコン)」
 「ったく、わかりづれーなーw」
 「なーw」(全部雰囲気で感じ取った意訳)

  は や く か わ れ や !!!!!!!

 その後は、全体的にやや遅れがあったものの無事に搭乗。
 私は中央の4人席の中央右側の席でした。
 左から、外国人の母と娘、私、おそらく日本人で一人旅の女性という席。
 左の娘さんは3歳くらいかな。寝るときは外側のお母さんの膝枕だったので、めっちゃ足が当たる。
 お母さんも恐縮していたが、別に気にならなかったため、「OK、OK」と笑顔で伝えました。
 これが中年オヤジが寄りかかってきたとかだったらキレてたと思います。

 右側の女性は席に着くなり席や荷物を整理して飛行機に慣れている感じがしました。
 画面の言語選択が日本語だったので話してみようかとも思いましたが、そこは赤ティボ「一人旅ですか?」の一言ですら言えるわけもなく。
 トイレで通るときに「すいません…(ボソ」というくらいで、特に会話せず。
 なんならトイレも女性が行くときに後から行くことでなるべく席を立たせ ないようにするくらい気を使いながら過ごしました。
 陰キャの極み。

 久しぶりの飛行機だったこともあり、ドバイまでかなり長く感じましたが、その間はロードオブザリングを視聴しつつ、途中で寝落ちしながら過ごしました。
 ロードオブザリングもほぼ初見だったので内容は全然入ってきませんでした。
 途中で出た機内食は美味しかったです。

3.乗り換え

 順調にドバイに到着。
 飛行機の乗り換えを初めて体験しました。
 持ち物検査があったため、持ち込んだが半分くらい残してしまった飲料を廃棄しなければいけないと思い、一気飲みするもお腹がタポタポになり少し残る。
 捨てなきゃダメかと検査スタッフの女性に残りを見せると、「そんなのどうでもいいから早く通れこの海外童貞!」と言わんばかりの冷たい視線。
 うーん、堪らん。
 とりあえず飲み物が無駄にならずにすんでよかった。
 
 さて、ゲートをくぐるとリゾート感あふれる空港内。
 ドバイと言えば石油王とカジノのイメージしかないけど、そんな感じのゴージャスさ。

空港?高級ホテルか何かでは?

 おいしそうな食べ物屋さんもありましたが、赤ティボは乗り物に弱い。
 万が一にもマーライオンが憑依しようものなら、おそらくプロツアーどころではなくなるだろうことが予想されました。
 そのため搭乗ゲート付近で4時間ほど待つことに…。
 20分程度待ったところでLOしたくなり空港のWi-Fiを使ってリーグにジョイン!
 青トロンにウラモグを見逃す大失態をして負け、なぜかバーンに勝ち。
 酷いプレイミスにプロツアーに向けて一抹の不安を感じつつ、旅行中に公開する動画のストックができてニッコリ。

 さて、乗り換えのゲートをくぐると、待合ロビーで見たことのある顔が…。
 八十岡選手!?
 当然話しかけられるわけもなく、そのまま搭乗しました。

 席についてトイレの位置を確認しようと振り返ると、また見たことのある顔が…。
 常盤ゆいさん!?
 当然話しかけられるわけもなく(略)。

 ドバイからもロードオブザリングの続きを何回も寝落ちしながら視聴。
 正直、眠いのと見分け付かないのとで、キャラ名すら頭に入ってこなかったです。

 ここまで飛行機に乗っていて思ったことがひとつ。
半袖のポロシャツだったせいか、機内が寒い。
 現地が寒い場合を考えて持ってきたMOCSジャケットは預け荷物の中。
 帰りは絶対にジャケットを持って搭乗しようと決意するも、そもそも預け荷物はどこで受け取るんだっけ?という疑問で焦りました。

 とりあえずバルセロナについて荷物受け取りに並びましたが一向に自分の荷物が来る気配がありません。
 そのうち(当然話しかけられなかったけど)八十岡選手や常盤ゆいさんの姿も見えなくなり、これが噂の荷物紛失かと思ったところで、やっと荷物が出てきました。
 MOCSジャケットがなくなったら後悔しかなかったと思うので本当によかったです。

4.プロツアー前日

 さて、空港からはタクシーで移動。
 あっという間に目的のホテルへ。
 部屋はホームページで見た通りキレイでした。

きれいな部屋

 ベッドはツインですが、一人で泊まりました。
 色合いも少しエロめでしたが、ずっと一人でした。

 荷物を広げて、出かける支度をし、いざ前日パーティーの会場へ!
 早めに会場のホテルにつくと日本人は自分だけで、ロビーには見たことあるような海外の選手たちがいて、勝手に緊張していました。

 しばらくすると日本人の選手たちが来て、そっと側にいることに。
 そう、赤ティボは人見知り。
 そもそもMOしかやってないぽっと出のカジュアルLOおじさんなので、本名や顔が知られておらず「あんた誰?」状態。
 一部、ライブラリーアウトの人ですよね?と認知されてたのは本当にありがたいことでした…。

 風の噂だと今回LOは何人かで賭けが発生していたとかなんとか…。
 0人か1人だったらしく、まぁ私はLOしか使えないので…(1人確定)。

 この辺りで、プロツアーのディスコードで、なぜか《書庫の罠》を探している人がいたためメッセージを送ってみる。
 私は青黒LOを2つ持ってきていたため、片方であれば問題なく貸せるのです。

 何を言っているかわからないかもしれないですが、カジュアルLOおじさんの私は、奥さんに黙ってコロナ給付金を使い込んだフルフォイルとノンフォイルの2つデッキを持っています。

あたしって、ほんとバカ

受付をしてバッグや参加賞を受け取り、他の人と混ざらないように山札破壊お守りを装備!いざパーティーへ!

山札破壊
生ハムうま~!
他の料理もうま~!

 信じられないだろ…これ、タダなんだぜ…。
 続々と出てくる料理。
 飲み物も飲み放題でしたが、私はお酒弱いので水をがぶ飲み。
 日本の方々の側にいましたが、ひ弱なので立ち飲みに疲れてしまい、最後の方は一人で席に座っておりました。
 すると、少し寝落ちしてしまったようで、人も少なくなってきていたのでそのままホテルへ帰ることに。

 翌日の準備をしようと思っていたらそのまま寝てしまい、スリーブの入れ替えすらしてなかったので、朝早く起きて入れ替え作業。
 《書庫の罠》の貸し出しも決まったので、愛しのデッキたちと「機嫌を損ねないでよろしく頼むよ」とか「カジュアルLOおじさんがよくここまで来たよな」と思い出を話しながら準備しました。

5.プロツアー1日目 ドラフト~休憩

 会場はホテルの目の前だったので、朝はギリギリまで部屋にいられてとても楽でした。
 最低限の荷物(フラグ)を持って会場へ!

いざ!!

 さて、プレイヤーラウンジに集合とのことでしたが、そもそもラウンジって何だろう…。

なんかめっちゃある!?

  ふだん朝ご飯を食べない赤ティボですが、チーズやら生ハムやらのサンドしているパンをめっちゃ食べました。
 エネルギー使うからね!しょうがないね!!
 これもタダって恐るべし、プロツアー…!!(本題はそこではない
 さて、せっかくの初舞台で遠慮しても仕方がないので、めいっぱいもぐもぐしつつ、ドラフト開始のアナウンス。実は、初めての競技ドラフトだったりします。 

初 体 験

 ピックに時間制限があるってことぐらいしかルールわかってない…。
 そして1パック目から出てきたのは白黒のレア。

なんか強そう(雰囲気)

 その後2パックくらい黒が強そうだったので、「お、黒いけるんじゃね?」と思ったのも束の間、いつの間にやら白の中途半端なところ中心に…。
 そう!赤ティボはリミテが究極なまでに下手くそなのだ!(ドン!)
 
 結局、組んだデッキは、白の2マナ3/1が3体もいる、白黒アグロという名の1/1だけで止まる目的不明のデッキ。
 ボムとして青をタッチしてエスパーガンダルフがいるものの、全体的に何がしたいのかわからないデッキになりました。
 
 さて、ピックが終わって構築に入ったところで、スリーブを部屋に忘れてきたことに気づきました(フラグ回収)。
 昨日の受付で配られた参加賞のデッキケースとスリーブはリミテのためだったのか!
 ジャッジに聞いて、ショップのエリアまで走って買いに行きました。

 さて、ドラフトラウンドの結果は0-3。
 相手の飛行持ちを忘れて殴ったり、ハンデスで見た手札を忘れて殴ったり、相手のライフゲインを考慮せずに負けたり、リミテ下手くそおじさんには当然の結果でした。
 もう途中から早くモダンがしたくて仕方なくなっていました。

 また、途中で《書庫の罠》の貸し出しにも成功。
 メタゲームブレイクダウンを見ると、LOは会場に二人の様子。
 陽気そうで気さくなおじさまで、私は英語をうまく話せませんが、とても話しやすかったです。
 どうやら私のリストで出てくれるとのことで、赤ティボ型LOが二人になりました。
 そして、予定調和で聞かれる《幽霊街》。
 noteの英語記事のリンクを送り、Youtubeも見てくれているようで、その場で直接デッキガイドをしました。
 上手く伝わっていたらいいけど…。
 まさかプロツアーの場でコピーされるとは思ってもいなかったので、デッキ製作者としてはとても光栄でした。

 ドラフトとモダンの間は30分のお昼休み。
 ドラフトを早々に負けていたため、少し会場内を散策することにしました。

ウェザーライト号の迫力に感動
ジョンエイボン氏のブースは圧巻

 一応、以前スタッフをしていた東京MTGにも挨拶だけ行きました。
 まぁ、ハイコ氏も私がプロツアー参加するとは思ってなかったよね。
 私も思ってなかった。 
 さて、そんなこんなしている間に、何やらエルドレインの新情報も。

環境に切削呪文があることが重要

 これについては別途記事を書くつもりです。
 (何個記事がスタックに積まれていくのか…)

6.プロツアー1日目 モダン

 さて、お昼休憩も終わりいよいよモダン5回戦へ。
 一応、4-4で2日目進出とのことで、4-1が2日目進出の条件です。
 
 最初に、プロツアーなので対戦相手のデッキを見ることができました。
 要領としては、対戦時間の最初に3分間リストを見る時間が貰えるっぽい。
 あと、サイドの時とかリスト見ていいっぽい。
 正直、アナウンス英語でよくわからんかったので、相手が見ている間に見ました。
 プロのルール確認しておけばよかったなと反省。

 結果的には、LOだと公開であることの利点をフルに生かすことができるなという感じで、非常に楽でした。
 よく確認した点としては、《忍耐》などのデッキ修復の有無、基本土地の枚数、負け筋となるような《稲妻》や《オークの弓使い》などの飛び道具、アーティファクト破壊の枚数など。

(1)4Cオムナス 2-0

 サイドに見える《忍耐》2枚の文字。
 マッチの相性としては体感で4-6といったところ。
 メインは《忍耐》を気にする必要がなくなったため全力で削りに行き、サイド後も枚数が少ない=引かれている可能性が少ないと判断し、メイン戦と合わせて計5枚の《書庫の罠》を打ち込み、《忍耐》引かれておらずそのまま勝利。
 デッキ相性では微不利の相手でしたが、プロツアーでの初勝利を飾ることができました。

(2)カウンターモンキー 2-1

 メインはライフ計算をせずにフェッチを起動してしまったところ、ぴったり削り切られて自分から確負けを作った感じに。
 サイド1は《面晶体のカニ》と《遺跡ガニ》が5枚来てくれて、1枚は打ち消されたものの、フェッチを起動するだけで削りまくってそのまま勝ち。
 印象的だったのはサイド2。
 3ターン目に《罠の橋》が2枚来て、いつも通りの完封ルートを取れそうな流れだったのが、そこまで相手に一切動きがない。
 《濁浪の執政》ルートか、何か他の要因か…。
 いずれにしても怪しかったので1枚目の《罠の橋》で様子を伺うと《炎の中へ投げ捨てる》されました。
 これは返しに脅威出されるかと思いきや《敏捷なこそ泥、ラガバン》を疾駆する程度。
 《ラガバン》ならもっと早めに動くだろうし、明らかに何かおかしい…。
 《外科的摘出》で手札を見ると、そこには《仕組まれた爆薬》が。
 相手も《罠の橋》がクリティカルになることはわかっており、《ラガバン》の宝物トークンから3色を出して破壊できるように構えられていました。
 正直、《罠の橋》対策として《空中都市、大田原》と《炎の中へ投げ捨てる》くらいしか確認していなかったので、しまったという感じ。
 ただ、相手の攻め筋も《激情》くらいしかなかったので、《ラガバン》の宝物トークンを使ってもらえるようにひたすら構えながら《ラガバン》を出されたら除去しつつ《廃墟の地》で土地責めをすることに。
 相手のデッキの《島》は3枚だったため、宝物と合わせても5マナ程度までしか伸ばすことができず、最終的には土地1枚と宝物2つまでマナを減らし続けて勝ち。

(3)エスパーコントロール 2-1

 青黒指輪コントロールに《時を解す者、テフェリー》を入れたような感じのデッキ。
 サイドにエルドラージはなし。
 正直、青黒指輪だと8-2くらい有利あるので余裕ぶっこいていたところ、メインは《致命的な一押し》を重ね引きして手札に腐り、切削呪文が引けずに負け。
 ここをプロツアーの舞台であることを改めて意識し直し、気を引き締めてサイド戦へ。
 サイド1は相手が土地しか引かなかったようで、難なく勝ち。
 サイド2は最後に打消しがないか《根絶》で確認すると、除去しかなかったため切削呪文をぶっぱして勝ち。

(4)カスケードクラッシュ 1-2

 サイドに見える《忍耐》の文字。
 メインは取れたものの、サイドはこちらのマナが立っていない場面で確実に《忍耐》されるなど、しっかり警戒されていたため、付け入るスキがなく負け。
 ここまでで成績が3-4になり、二日目への可能性を残しつつ最終戦へ。

 この辺りで、《書庫の罠》を貸した相手がオリヴィエ・ルーエル選手という殿堂プレイヤーであることが発覚。
 二日目進出も決めていたので、なんとか赤ティボ型LOの二日目進出率100%を決めたいところ…。
 というか、ただの気さくなLOおじさんじゃなかったのか…(無知)。

(5)ヨーグモス医院 2-1

 サイドに見える《忍耐》2枚。
 体感4-6で正直、最終戦の場面では当たりたくない相手。
 メインは、返し《完成化した精神、ジェイス》で勝てる盤面から、唯一の負け筋である《一つの指輪》を出されて負け。
 手札に《外科的摘出》があったため、相手のアップキープに《一つの指輪》を追放するのが正解でした。
 メインに《忍耐》がなかったこともあって完全に慢心しており、サイド中に猛省。
 正直、心が折れかかってました。
 サイド1は《忍耐》されつつも《ターシャズ・ヒディアス・ラフター》でライブラリーの総数を減らせていたため削り直して勝ち。
 ここまでかなり相手が考えながらプレイしていたため残り時間5分。
 このままドローになって双方が初日落ちの不幸な結末になるかと思っていました…。

 運命のサイド2。
 1ターン目
  相手:土地から狼。
  自分:土地からカニ。(相手53)
 2ターン目
  相手:土地を出して《召喚の調べ》X=0で《ドライアドの東屋》
     をサーチ。
     解決後に《書庫の罠》。《忍耐》が1枚落ちる。
     (53→52→51→38)
  自分:カニ出してフェッチ起動。(38→26)
 3ターン目
  相手:《思考囲い》で手札の《ターシャズ・ヒディアス・ラフター》
     を抜かれる。(26→25)
  自分:《幽霊街》起動から《正気破砕》。
     ライブラリーから最後の《忍耐》が落ちる。(25→13→0)

 吠えました。
 
 Top8とかでもなんでもなく、ただ二日目に行けただけ。
 他の強いプレイヤーにとってはなんて事のない試合だったかもしれません。
 ただ、初プロツアーでモダン4-1してそのまま二日目進出。
 カジュアルLOおじさんとしては上出来でしょう。
 嬉しかったです。

7.プロツアー1日目 夜ご飯など

 そのあとは日本人選手の方々と一緒に夜ご飯。
 よく考えたら、現地で会場飯以外を食べるのはこのタイミングが初。
 生ハムポテトうま~。ステーキうま~。パスタうま~。
 20時くらいから22時くらいまでだったかと思いますが、テラス席でも十分に明るく、周りもとても賑わっていました。
 
 そのあとはスーパーで買い物をしてホテルに戻り、改めて一人祝勝会。
おすすめされた生ハム美味しかったです!

これで3ユーロ!?

8.プロツアー2日目

 当初は観光しようと思っていた2日目。
 出られると思ってなかった夢の続き。
 まぁ、そもそもMTGをしていてプロツアーに出られるとも思っていなかったので、今さら感はあります。
 とりあえずドラフトは一番得意な赤青スペル決め打ちかな。
 火力来なかったら終わりだけど仕方なし。

ドラフト!

 というわけで1パック目!

やぁ!

 切削が赤ティボを誘惑する。
  …
  …
  …
  …
 残念!赤ティボは誘惑に負けてしまった!

キレイだなぁ~(白目)

 たぶん会場で一番弱いスゥルタイLOが完成。

 さて、今回は9人ポッドのため、byeが出る。
 1戦目!負け!
 2戦目!負け! 
 3戦目!bye来い、bye来い、bye来い…。
  …
  …
  …
  …
 残念!赤ティボはマッチしてしまった!!

 おや?なんかアナウンスされた?なかなかみんな移動しないぞ?
 どうやらリペアリングになった模様。
 bye来い、bye来い、bye来い…。
  …
  …
  …
  …
 byeキター!

 というわけで、ドラフトは2日間あわせて1-5(bye込み)でした!
 一応トータル5-6で、モダン全勝すれば次のプロツアーも出られる目が残っている状態に。

 待ちに待ったモダン!
 byeの空き時間に一人回しして精神を安定させました。

お薬

(6)赤黒想起 1-2

 苦手な赤黒想起。
 とりあえず1本取れてからのサイド2。
 最後に《罠の橋》を置いてこちら手札0でライフ1。
 相手のライブラリーの残りは34枚。
 回答は《稲妻》1、《オークの弓使い》4、《コラガンの命令》1。
 《殻船着の島》の秘匿には《正気破砕》。
 トップから《書庫の罠》を引いたのを、相手のドロー後に叩きつけ、残り20枚。
 相手の動きは…ない!
 続くトップは…《書庫の罠》!!
 同じく相手のドロー後に叩きつけるが…《稲妻》を打たれて負け。
 
 《書庫の罠》を唱えるタイミングの選択肢としては、自分のターンに打つか、相手のターンでドロー前に打つか、ドロー後に打つか。
 プレイングとしてはいつ打っても変わらないですが、所作としては自分のターンに打つのがベストだったなと振り返りました。
 結局トップを叩きつけるだけだし、打消しもない。
 「ドロー後に優先権貰います」よりは、「(秘匿もあるし)ラストターンだぞ!」ってターン返した方がかっこいい。
 ここはプロツアーの場面であり、プレイヤーの憧れの場所。
 それであれば、最後に明暗を分けるのは、そういった細かい所作なのではなかろうかと思い、次に似たような場面にあった場合は、気にするようにしたいと思いました。

(7)4Cオムナス 2-0

 サイドに見える《忍耐》。
 マジで《忍耐》多くね?

 さて、特に覚えてないけど《忍耐》を引かれずに勝ち。
 《忍耐》がなければ初動が遅い多色ミッドレンジなので勝てます。

 ここでオリヴィエ選手がドロップとのことで《書庫の罠》を返しに来ました。
 殿堂プレイヤーにプロツアーという場面で自分の作ったリストを使ってもらえるというのは、光栄という言葉以外に言い表すことができません。

《書庫の罠》の繋いだ縁

 とりあえず聞き取れたのが、「サイドボード難しい」ってことでした。
これから使いたいって人は、noteにサイドボードの有料記事もありますし、Youtubeではサイド中も全部撮ってありますので、ぜひご覧ください。(ダイマ)

(8)緑トロン 2-0

 メインサイドともに修復無し。
 デッキ公開制だったので、《廃墟の地》を探しに行くことに。
結果的にはトリマリして《面晶体のカニ》、《島》、《海の中心、御心》、《廃墟の地》でキープしてメイン勝利。
 サイド後は《魂標ランタン》を入れる必要がなかったため、久しぶりに60枚で戦いました。
 公開制がこんなにやりやすいなんて…。
 そういえば、《書庫の罠》が戻ってきたので、この回はノーマル版の赤ティボLOを使ってあげました。

(9)赤黒想起 0-2

 引き続きノーマル版赤ティボLOで。
 特にいいところなく負け。
 赤黒想起にはアーティファクト破壊が少ないので、《罠の橋》の3枚目を検討してもいいかもしれないなと思いました。

(10)青黒執政 2-1

 最後の試合はフルフォイル版で。
 前述のとおり有利対面のため当たりたかったにもかかわらずメインを取られて焦りました。
 まぁ、早いターンで執政出されて対策できなかったらそりゃそうだよなって感じです。
 やっぱり《罠の橋》が偉いので、増量が板…?
 サイドの2本で取り返してなんとか勝ちました。

9.まとめ

 ということで、モダンは二日間で7-3でした。
 ドラフト?知らない子ですね。
 プロツアーの舞台で二日目進出かつ(モダンだけ見たら)勝ち越しは上出来な気がしますが、モダンで抜けている身としては、初日全勝やトータル8-2の掲載ラインまでいきたかったところ。
 チェインもできなかったので、最初で最後のプロツアーになりそうですが、仮に次があるならもっとモダン勝ちたいなと思ったのでした。

 さて、最後まで読んでいただきありがとうございました。
後半は完全にMTG関係なく、観光のまとめなどにしようかと思っていますので、そちらもよろしくお願いいたします。

 よいLOを。

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