モダンLOの歴史
こんばんは、赤サブのティボルトです。
はじめに
今回の記事は1件のツイートから。
一応、LOの達人ということになっているので、今回は青黒LOの歴史についてまとめさせていただきます。
なお、今回の執筆にあたってはmtgwiki.comおよび晴れる屋を参考にさせていただいております。
いつものことですが、本文は全部公開したうえで有料設定してあります。筆者のモチベーション維持のためにサポートいただければ幸いです。
感想などもお待ちしております。
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モダン青黒LOの成立(2011~2013)
モダン成立が2011年5月19日。
ライブラリーアウトがデッキ検索で出てくるのが2013年7月12日。
最初のリストは《面晶体のカニ》、《書庫の罠》、《不可思の一瞥》が切削呪文として採用されていました。
時期としてはドラゴンの迷路が追加され、基本セット2014の前になります。
禁止解除では《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》が禁止解除されており、ジャンドやストーム、サニーサイドアップの隆盛を受けて《血編み髪のエルフ》、《煮えたぎる歌》、《第二の日の出》が禁止されています。
《死儀礼のシャーマン》の登場は、ジャンドだけではなくLOの強化にも繋がっていたようです。
特筆すべきは__matsugan氏の青黒LOでしょう。
2013年8月18日に行われ208人が参加したModern MOCSで16位に入賞しています。
先ほどのリストとは異なり《強行》や《精神の葬送》、《催眠の宝珠》も採用されており、これから青黒LOの歴史が始まったといっても過言ではありません。
また、2013年9月27日テーロス追加で《悪夢の織り手、アショク》が追加されます。
《汚染された三角州》の再録(2014~2015)
そこから大きく変わったのが約1年後の2014年9月26日タルキール覇王譚追加。
《汚染された三角州》が採録され、今までのマナベースから大きく改善されました。
また、探査呪文である《残忍な切断》や《漂流》が採用されます。
《宝船の巡航》?知らない子ですね。
青黒LOとは異なりますが、GPオクラホマシティでは、ロック型のLOデッキであるランタンコントロールが優勝し話題になりました。
対象を取らない切削(2016)
時は流れて2016年4月8日。
イニストラードを覆う影の追加に伴いLOに《躁の書記官》が加わります。
《催眠の宝珠》との相性がよく、対象を取らずに継続して削れる呪文であることも心強いカードでした。
続く異界月の追加では《集団的蛮行》を手に入れ、《罠の橋》と合わせてロックしながら削る方向で強化されていきました。
また、GP広州では《ジェイスの幻》型のLOが55位に入っています。
伝説の鼓動(2017)
2017年4月28日アモンケットにて《叱責の風》、《イプヌの細流》追加。
同7月14日、破滅の刻にて《正気減らし》追加。
そして何よりも欠かせないのが、9月29日イクサランで《廃墟の地》が追加。
これらの追加を受けて2017年10月21日のモダンチャレンジで掲載されたのがこちら。
tibalt_of_red_sub名義で載った初めてのリストです。
なんと43.29tix!(安い)
特に《廃墟の地》については《書庫の罠》の条件を強制的に満たせるため、この時期は多くのLO使いが試作し、結果を出しています。
LO使いの飛躍(2018)
2018年はそれ以前に比べると掲載数も格段と多くなり、2017年までが52件だったところ、1年間で72件もの掲載がありました。
国内で言うとMonthly Modern Mastersに2回入賞されていたりします。
なお、私が実名で初めてLOで載ったのも2018年でした。
(といっても3回しかLOで載せられてないですが…)
激変のモダン環境(2019)
2019年5月3日灯争大戦追加。
今でもサイドで活躍する《夢を引き裂く者、アショク》が収録されます。
その後、6月14日環境に劇的な変化が訪れます。
そう、モダンホライゾンが追加されたのです。
モダンホライゾンはLO以外が得たものが多く、LO自体のリストには大きな影響がありませんでしたが、《否定の力》を得た青白コンに対しては有利でした。
また、この時期は私もいくつかリストを載せていました。
モダンホライゾンでは得るもののなかったLOですが、基本セット2020では《対称な対応》、エルドレインの王権で《対抗呪文》と《終止》のハイブリッドである《湖での水難》を手に入れました。
デッキの核となるような切削呪文の追加はありませんでしたが、デッキの補助的なカードの質はどんどん向上していきます。
ルールスLOの誕生(2020)
2020年1月24日。テーロス還魂記からサイドボードの定番カードになる《魂標ランタン》を得て、同4月17日イコリア:巨獣の棲処の参入で歴史が大きく動きます。
相棒の構築条件であるパーマネント2マナ以下もLOでは問題なく達成できました。
6月1日時点で相棒ルールは現在のルールに変更されましたが、以降徐々に《夢の巣のルールス》を採用したLOが増えてきました。
この辺りからは私も掲載が増えてきており、構築意図を含めてお伝えしていきたいと思います。
《催眠の宝珠》を利用して墓地に落ちるカードを意識して《夢のねじれ》や《躁の書記官》、《アズカンタの探索》を採用しております。
また、相手の《夢の巣のルールス》に対応できるよう、《取り除き》や全除去の《滅び》を採用しています。
LOの夜明け(2020)
2020年の激変はルールスだけに留まりません。
7月3日 基本セット2021追加に伴い、「切削」がキーワード能力になりました。
これには世界80億人のLO使いが歓喜したに違いありません。
また、続いて発売された9月25日のゼンディカーの夜明けに収録されたのは神…ならぬカニでした。
前述の《夢の巣のルールス》とも相性が良く、カニ8枚体制が取れるようになりました。
また、対象を取らず、キッカーの選択肢まで増えた神《強行》である《荒れ狂う騒音》が収録されました。
2020年といえば、MOでBlitzlion27氏が多く掲載されており、当時のLO界のエースであったと思います。
調べたら私がLO調整友の会に入ったのも2020年12月23日でした。
クリスマス前に何をやっていたのだろうか…。
LOと赤ティボの覚醒(2021)
2021年のLOの掲載数は全210件とかなり多くなりました。
しかし、年明けは厳しい環境からのスタートでした。
《ティボルトの計略》デッキがメインに《引き裂かれし永劫、エムラクール》などを入れて流行ったのです。
そんな厳しい環境も2月15日の禁止改定で《ティボルトの計略》自身が禁止となり幕を閉じました。
そして今まで苦手としていたプレインズウォーカーに対する回答であり、誘発型能力に対する勝ち手段にもなり得る《悪意の熟達》が4月23日ストリクスヘイヴン:魔法学院で追加されました。
2021年6月11日 モダンホライゾン2
マローのヒントからいつものように切削呪文を予想していました。
モダンで採用される切削呪文では最高火力である14枚!
サイクリングで序盤の土地詰まりもなくせる超良カードです。
なお、モダンホライゾン2では《思考の流れ》も収録されており、パウパーでターボフォグが流行ったとかなんとか。
さらに2021年7月23日 フォーゴトン・レルム探訪で《ターシャズ・ヒディアス・ラフター》が追加され、今までLOの代名詞だった《不可思の一瞥》はもちろん、《荒れ狂う騒音》の枠すら怪しくなってくるくらいにはLO環境が激変しました。
そんな中、ノリと勢いで組んだのがこちらのリスト。
《暗黒》型LO!!!!
8枚のカニ、《荒れ狂う騒音》、《正気破砕》、《ターシャズ・ヒディアス・ラフター》、《書庫の罠》、全部打って途中に《暗黒》挟めば勝てるだろうデックウィンです。
なぜか7月19日のモダンチャレンジで4位になってしまい、《暗黒》の値段が急上昇しました。
お気づきかと思いますが、《敏捷なこそ泥、ラガバン》もいれば、《砕骨の巨人》もいるのです…。
海外サーバーでも「このデッキはクレイジーだぜ。どうやって軽減不可を超えるんだ?」って言われました。
私もそう思います。
《暗黒》は早々に外れましたが、《ターシャズ・ヒディアス・ラフター》のカードパワーは本物で、ここから数か月の間に数々のLO使いが結果を残していきます。
8月29日にモダンチャレンジ7位になった時の私のリストには、まさかの《引き裂かれし永劫、エムラクール》が入っており、ミラーの多さを感じさせられます。
個人的に、この頃は紙をFoil化しており、まさか自分がFoilの《引き裂かれし永劫、エムラクール》を買うとは思っていませんでした。
(一応、《暗黒》も自分で値段を引き上げた後にFoilを揃えました…)
今になって改めてみると、この頃からほぼリストが変わっていないのがわかります。
青白LOの隆盛(2021)
そして2021年9月12日。
モダンチャレンジでLOが優勝しました。
そう、Wisnia氏の青白LOです。
Wisnia氏は、その後も青白LOで結果を残しています。
当時、《死せる生》や《濁浪の執政》など、環境的に《差し戻し》は強い選択肢だと思いました。
ただ、《時を解す者、テフェリー》も存在したため、かなりの練度が求められる感じがしたので私は一度試して不採用にしました。
同時期に私も青白LOを模索しており、1回だけリスト掲載できました。
モダンチャレンジ9位の青白LOです。
このリストについて私が言いたいことは1つだけです。
「MOで大会に参加するときはリストを確認しましょう!」
間違って入ってたまたま勝てただけです…。
さっき《時を解す者、テフェリー》がいるって言ったよね!?
脱出基地にメイン《安らかなる眠り》は申し訳なかった…。
ちゃんと翌週にモダチャレ2位になったときは青黒LOでした。
当時は待機呪文と《夢の巣のルールス》が環境の中心にいたのもあり《虚空の杯》が多かったです。
そのため、《魂標ランタン》の枠を《トーモッドの墓所》に変えています。
《再建》も同様に《虚空の杯》対策ですね。
構築物トークンや8cast、ハンマー、ソプター辺りにも効いていい感じです。
相棒との別れ(2022)
現在進行形の2022年は現時点で194件のリストが掲載されています。
2月18日の神河:輝ける世界では、《海の中心、御心》や《雲の宮殿、朧宮》に続いてLOの定番土地となりそうな《空中都市、大田原》が収録されました。
《濁浪の執政》や《血染めの月》、《時を解す者、テフェリー》を戻せるのは強いです。
《残響する真実》に任せていた部分を、ほぼ対策されないまま土地枠で採用できるのは便利すぎる。
強いて言えば、現状コスト軽減は見込めないので、1マナで伝説のカニを刷って欲しいところです。
さて、神河から約1か月の3月7日。
LOの相棒として活躍していた《夢の巣のルールス》が禁止になりました。
墓地対策やカニの使いまわしで重宝していただけに残念です。
また、これにより構築の幅が広がったため、《ターシャズ・ヒディアス・ラフター》が若干弱体化しましたが、今のところ減らすつもりはありません。
第三のLOの創設(2022)
2022年4月29日 ニューカペナの街角追加は、土地や多色呪文が加わり、今まで主に2色であったLOにエスパーカラーという新たな可能性が出てきました。
また、2022年9月9日の団結のドミナリア追加では、《第三の道の創設》が追加され、一度は採用から外れた《不可思の一瞥》や《荒々しい騒音》が再び注目されるようになりました。
《第三の道の創設》はパイオニアのセルフLOにも採用されています。
最新弾の兄弟戦争でも、《テリシアの精神壊し》や《秘儀の代理者》など、LOの可能性を広げてくれそうなカードが収録されています。
おわりに
俺たちのLOはこれからだっ!!
というわけで、私の最新リストをあげて終わりにしたいと思います。
直近の変更点は、サイドの《石の脳》と基本土地です。
《石の脳》については特に語ることは無くていいかと思います。《漂流自我》などに比べると合計1マナ重くなりますが、やっかいな《夏の帳》に妨害されにくくなるのは、LO使いであれば把握されているでしょう。
基本地形の変更も《石の脳》対策です。
《血染めの月》から《石の脳》で《島》を抜かれましたでは試合にならなくなります。
本来ですと《島》と《冠雪の島》を2:2にしたいのですが、いい感じの《島》を2枚持っていないのでこのような感じになっています。
さて、長々と書かせていただきましたが、今回はここまでとさせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
モチベーション向上のため、気が向きましたらサポートいただけると幸いです。
LOはイイゾ。 赤ティボ
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