他人に敬意を払わない人に、敬意を払う必要はない
「他人に敬意を払わない人に、敬意を払う必要はない」
どこかで読んだこの一文は、人との関わり方を考える際の指標のひとつになっている。
いま所属している現場のマネージャーに、パワハラすれすれの言動を繰り返す人がいる。
下の人間の状況や性格をまったく無視して、自分の都合で仕事を振ってくる。あるいは、不躾にプライベートのことを聞いて、それをネタとして他人に言いふらしてしまったりする。
もちろん、多少のいじりや、ネタにしてもらうくらいは構わないのだけど、敬意がまったく感じられないのだ。関係を深めるためにコミュニケートしようとか、相手を立てようとか、ほかの人間との関係をうまく繋いでやろうとか、そういうのがまったく感じられない。
ただ自分の思ったこと言いたいことやらせたいことをずけずけと押し付けてきているだけなのだ。
上下関係を割と気にする風潮があるため、マネージャーに逆らえず病んでしまったり、退職を選んだ人間も過去多くいるらしい。
わたしもそのパワハラめいた言動を何度か受けた。
立場的には言うことを聞かなければいけないのだろうけど、わたしにはタイトルの通り「他人に敬意を払わない人に敬意を払う必要はない」という行動指標がある。
よって、過度に失礼な言動が見られたときには異議を唱えることにしている。
それはパワハラですよ。
その言い方は失礼ですよ。
それはこちらの都合を配慮していただいているのでしょうか?
今までそんなことを部下から言われたことがないらしく、面食らったように黙ってしまう。
そんなことを繰り返していたら、わたしに対して強く言ったり、仕事を丸投げするようなことはなくなった。
敬語を織り交ぜながら、こちらの状況も考慮しつつ動いてくれるようになった。
だからわたしも態度を改めた。
敬意を払ってくれる人には、こちらももちろん敬意を払うべきだからだ。
今は割と良い関係を築いている気がする。
お互いがうまいことバランスを取ろうとしている関係は心地よいし、仕事もスムーズに進む。お礼や労いの言葉を掛け合うことも格段に増えた。
人間関係は難しい。難しいけど、だからこそ常にどううまくやっていくか考えていきたい。