言いたいことを言わずに溜めてきた優しいあなたへ。

優しい人ほど無理をする。

文句が言えなかったり、
愚痴をこぼせなかったり、
怒れなかったり。

人を傷つけまいとして、気持ちを飲んでしまう。

吐き出せなかった気持ちはいつのまにか溜まっていって、ある日思わぬ形で噴出する。

機嫌が悪い。
突然泣き出す。
みじめで仕方ない。
怒り出して止まらなくなる。

そんな自分をひどく反省して、
そんな自分を見せてしまったことが恥ずかしくて、
翌日からはまたいつもの通り、優しく穏やかに振る舞おうとする。

そうすると、やっぱりいろんな気持ちが言えずに溜まっていく。

溜めて溜めて溜めて、また噴出する。

昨日は優しかったのに、今日は機嫌が悪くてぶっきらぼう。
今日はぶっきらぼうだったのに、翌日は穏やかで明るい。
その翌日は、突然泣き出す。

そんなことを繰り返していると、周りはどう関わっていいのかわからなくなってしまう。

今日は機嫌がいいのか悪いのか、
気軽に話しかけていいのか悪いのか。

ムラがあると、関わり方がわからない。
わからないと、関わるのが面倒になる。

自然と、距離ができてくる。
気安い仲でなくなってしまう。

いつのまにか孤立していって、そんな周りの気配を察してますます自分の気持ちが言えなくなって、溜めて溜めて溜めて溜めて、また噴出させて、どんどん孤立して、悪循環に入っていく。

行き着く先は、コミュニティからの離脱か、下手をすると鬱か…

・・・

こうなる前に、自分の気持ちはなんでも出してしまおう。

注意も文句も、怒りも愚痴も。

出すといっても、そのまま出してしまうと相手との仲が悪くなってしまうかもしれない。
嫌われるかもしれない。
それは多分、あなたがいちばん望んでいないことだ。

じゃあ、そのままストレートにぶつけるのではなくて、伝え方を変えてみよう。

伝え方を少し変えるだけで、文句や注意も全然変わってくる。

どうやって伝えたら相手が不快に思わないか、笑顔になるか考えよう。

おどけてみる?
ふざけてみる?
甘えてみる?
笑わせてみる?

なんだっていい。
注意したあと、ふくれ面で「ぷんぷん!」をやってもいい。
怒りながら罰としてくすぐってみるのもいい。
しかめっ面の代わりに変顔してもいい。

とにかく相手を不快にさせずに、楽しませる伝え方をしよう。

伝え方ひとつで、ただの文句や注意が楽しいコミュニケーションに変わる。

大丈夫。

優しいあなたなら、
相手を不快にさせたくなくて自分を犠牲にしてきたあなたなら、
どうしたら相手を笑顔にできるか考えられる。

笑いながら言いたいことが言えたら、すごく楽になる。
相手が笑顔になったら、自分も嬉しくなる。

とにかく一度、騙されたと思ってやってみて。

そして、あんまり溜め込まないで。

ね。

#エッセイ #日記 #優しいあなたへ