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アナログ備忘録。のようなもの 6
今まで道具について書いてきました。いよいよ今までに書いてきた道具を使って描くこと、出番の多い効果線について書いていきます。
・効果線について
効果線は線と点を描いて状況の雰囲気などを表現する手段の一つです。
定規線、フリーハンドの線、点(点描)などで構成されています。
オリジナルで工夫して描いている人も多くいますし、本人の好みでニュアンスが変化していくことが多いので、描き方が同じでも人によって印象が違う効果線に見えます。呼び名や種類の分類が正しく決まっているわけではないのですが、それでも基本的と思われるものを紹介していきたいと思います。
つけペンを使って書くことをメインにしていますが、もちろん ミリペンでも何でも好きな道具で構いません。
同じような線を引いている認識でも、書く人によって個性や癖が出てしまうのが効果線の面白いところです。
つまりこれからの説明解説は、私自身の好みが多く反映していると思います・・たぶん。
なるべく必要な事柄を中心にまとめようと心掛けてはいますが。
・定規線の引きかた
効果線で最初に思い浮かぶのは集中線や流線など、定規を使って線を引く効果線です。
まず、ペン入れで使う定規はエッジ(メモリがある側の片面が斜めにカットされている)のあるものを使います。そして定規を裏返してエッジを下向きにして使います。
鉛筆などで線を引くときには普通の向きで大丈夫ですが、つけペンでインクを使う時はそのままだとインクが伝いやすいので紙との間に空間を作ります。
定規線の引き方は、当たり前のようですが太い線を引くときは力を入れて細い線の時は力を入れない、というのが基本です。
引く線の太さを維持したい時は、その時の筆圧や腕運びなどの力の入れ加減を維持することを意識します。
そして線の引き終わりを抜き線(線の太さが徐々に細くなって消えていく感じの線)にしたいときには、線を引いている時よりやや早めのスピードでスッと抜く感じです。
同じ太さの線を維持するときは紙に対して平行にペンを運ぶ感じですが、抜き線で終わる時は平行気味の角度からゆっくり上の角度に上げながら抜いていきます。私は筆先を抜く感じをイメージしています。
抜き線としてだんだん細くなっていく部分を長くしたい時には、平行気味から上に角度を上げていく過程を長めにとり、抜き線部分を短くしたい時には短めに取ります。細く抜いた線の部分がかすれないように注意して力の入れ加減を調整します。
そして線の途中でインクが切れてしまった時は、慌ててペンを紙から離さずに細く抜く感じで紙から離し、描き足す線の引き始めを抜き線で入れ始めるるようにすると線が重なりやすいです。
定規線を引く方向としては、横方向でも縦方向でも可能です。
均一線を意識するなら横方向、強弱をつけた線を引きやすいのは力が入りやすい縦方向な感じがします。
線が引きやすい方向になるように、必要に応じて原稿用紙はクルクル動かしてしまいましょう。
ペンを動かすのは肘から動かすイメージで大きく動かします。手首や指先だけで動かそうとすると力が加わって線の変化が出やすくなります。それを意図してやっている場合は良いのですが、定規線で太さの変化も少ない線を引きたい時には合いません。
自分の経験と周囲の関係者の見聞きしたことから、手首の腱鞘炎になりやすいのは、ペンを力強く握ることと手首で描く動きの固定をすること(そしてそれが長時間にわたること)ではないかと思っています。
定規を使うことで手首の負担が軽減できるとも言えるので、定規線の時は定規にペン先を預けて手首を休ませるようなつもりで線を引いて良いと思います。
線を引いているとき定規を押さえている手はしっかり固定し、線を引き終わってもすぐに手を動かさないようにします。すぐに離すと定規が上にズレることがあるので、インクを擦ってしまったりして線の描き足しがやり難かったりします。定規から手を離すときはゆっくり離しましょう。
ちなみに定規の固定も、力の入れすぎと長時間の固定を続けると関節を痛めやすいので、適度に手を休ませるのが大事です。
そして定規についたインクはこまめに拭き取ります。
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ここから効果線の参考やポイントについて続きます。
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