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IJN Hiei 1941 日本海軍戦艦 比叡(Fujimi 1/700 waterline kit)

 昭和16年の太平洋戦争前の比叡です。
 比叡は、昭和15年に近代化改装が行われ、昭和17年の第三次ソロモン海戦で戦没したため、この姿の期間は短く、資料が少ない中、再現度の高いキットだと思います。
 金剛型は昭和16年8月から10月に舷外電路を設置したので、特シリーズの各キットには舷外電路が再現されています。外国艦は1941年5月当時を意識して制作してきましたので、日本艦も同様にするならば、撤去すべきなのですが、折角の精密な造形なのでそのまま残しています。
 考証がきっちりとしていますので、ストレートに組んで問題がないところですが、残念なことに艦体パーツにはかなりの「反り」が生じていたので、艦底接着時に圧を掛けて修正する必要がありました。
 また、金剛同様副砲の形状が気になるので、「モデルアート艦船模型スペシャル 真・総ざらい4 金剛型」等を参考に金剛、霧島とともに三艦同時進行で手を加えていきました。
 なお、専用のエッチングパーツが入手できなかったので、汎用のエッチングパーツを使用しています。

2023年1月-2023年11月制作

左舷より艦橋付近

 比叡の艦体は、専用の金型で作られているパーツなので、舷窓を開口する必要はありません。しかし、副砲は金剛同様薄いので、砲郭とともに高さを修正しました。

左舷中央部

 上部構造物類は、キット通りの組立てで問題ありません。大和型のプロトタイプとして採用された塔型艦橋は背後のガーダーがないので楽に組み立てられます。

上方より全景

 金剛と比べると、少しバルジが広くなっているのが分かります。第二煙突左右に、アクセントになるかと思い艦載機用予備のフロートを置いてみました。

右舷より艦橋付近

 艦橋の中段には四連装機銃があります。金剛同様艦橋の窓にはUVレジンを流し込んでガラスの表現を試みています。舷側の艦載艇用デリック類は、航行中の戦闘訓練中を意識し、すべて収納状態にしました。

右舷より全景

 比叡はロンドン軍縮条約により4番砲塔が撤去され練習戦艦となりましたが、数度にわたって昭和天皇の御召艦の栄誉を担いました。近代化改装後も艦籍は練習戦艦のままだったそうです。

制作2023年1月-2023年11月
スケールモデル祭り2023にエントリーしました(エントリー№29)
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