『猫バスが来る』3Dジオラマ #1
1.はじめに
イラストレーター外戸彩識(ガイトアヤシキ)さんの壁紙作品に『猫バスが来る』という、ご存じ『トトロ』のポスターにも使われている有名なシーンのキャラを置き換えたパロディものがあります。とても気に入っているので、ノートPCの立ち上げ画面に使用しています。この壁紙シーンを3Dつまり模型を使って再現してみようと思い立ちました。ジオラマにするなら近年見かける額縁ジオラマにしたいと思います。
2.ロボット兵
トトロの位置には、『天空の城ラピュタ』に登場するロボット兵が立っています。これには、ファインモールドの天空の城ラピュタ ロボット兵(園丁バージョン)を使用しました。スケールは1/20なので、これに合わせて他のキャラや小物を制作していきます。
まず、ロボット兵を組んで合わせ目消し等を施しました。40年前のガンプラブーム以来のキャラクターキット制作だったので、最近のキットの可動部の仕組みや材質の勉強になりました。サフを噴いて合わせ目のチェックをしたのち、カーキに塗装しました。目の部分は、マッキーのシルバーを使いました。
ロボット兵の肩あたりに木工用ボンドを塗り、ジオラマ用の草を振りかけて苔むした表現にしました。トトロは蓮の葉を被っているので、頭にインテリア用の造花の葉を載せました。
茶系統で墨入れを行い、泥道を歩いてきた感を出すため茶系統で汚れ塗装しました。さらに、雨の濡れ感のため缶スプレーのクリアを全体に噴きました。
3.タチコマとイワサキ社長
サツキの替わりはタチコマです。1/20スケールのタチコマのプラキットが入手できなかったので、バンダイスピリッツのタチコマ-攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG&SAC_2045を使いました。箱絵やサイトの情報だけではS.A.C. 2nd GIGタイプなのかSAC_2045タイプなのか分からなかったのですが、開けてみたらS.A.C. 2nd GIGタイプでした。外戸さんのタチコマはこのタイプなので安心しました。
サツキが背負っている寝ているメイの替わりがジェイムスン型の箱型義体に入ったイワサキ社長となっています。ちなみにジェイムスン型(Jameson type)というのは、アメリカのSF作家ニール・R・ジョーンズの作品に登場する小型筐体にサイボーグ化したジェイムスン教授のようなタイプの義体のことです。ガチャのフィギュアとして存在していたこともあるようですが、入手できませんでしたので、自作しました。プラ板を組んで本体を作り、手脚は爪楊枝やリード線を利用し、全体をマッキーの銀色で塗装しました。
一番苦労したのは、赤い傘です。使えるキットもなく紙と真鍮線で作りました。
タチコマは無改造で塗装もそのままにして、ラインのスミ入れ、汚し塗装、クリア塗装を順次行いました。その上にイワサキ社長を載せて扇子も持たせました。照明の加減で色がおかしくなっていますが、赤い傘をタチコマのアンテナ部に接着しました。
今更ながらどういうシチュエーションなんでしょう?
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