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ウェブページについて<マンダラ02>

<マンダラ01>の続きを書いていく。

胎蔵界曼荼羅

胎蔵界曼荼羅は、正式には「大悲胎蔵生曼荼羅」といい、十二の「院」で構成されている。修行者が仏の智慧を求めて悟りを得ようとするのは、母の胎内で子が育っていくことと同じと考え、迷える衆生が心の中の仏の種を生長させ、人々を救済する仏の道へと進む過程を図に示したものであるという。

  1. 中台八葉院(ちゅうだいはちよういん)-『藝術 ART』
    八つに咲いた蓮の花びらの院。胎蔵界曼荼羅の心臓であり、仏の智慧が開花した悟りの境地・中心を示す。

  2. 遍知院(へんちいん)-『葉 WORDS』
    遍く全てを知り、衆生を導く仏の慈悲と智慧を表現した院。

  3. 蓮華部院(れんげぶいん)-『縁 RELIGIO』
    遍知院から生まれた仏の慈悲が、衆生の苦しみを理解し救済の手を差し伸べる慈悲となることを示す院。

  4. 金剛手院(こんごうしゅいん)-『碑 HISTORIA』
    遍知院から生まれた仏の智慧が、煩悩に打ち勝つ智慧となることを表現した院。

  5. 持明院(じみょういん)-『文明 LIGHTS』
    慈悲と智慧が一体となり、調和を持ってその力を働かせることを示す院。

  6. 釈迦院(しゃかいん)-『玉 SOUL』
    現実世界における悟りとその法の力の働きを、釈尊とその弟子の姿で示した院。

  7. 文殊院(もんじゅいん)-『徳 DIGNITY』
    釈尊の教えを理想とし修行を実践する菩薩の姿によって、現実の世界でより実践的に仏の力が展開されることを示す院。

  8. 地蔵院(じぞういん)-『羽 CHARITY』
    蓮華部院で示された慈悲が、現実世界で力を及ぼすことを示す院。

  9. 除蓋障院(じょがいしょういん)-『風 RELAXATION』
    金剛手院で示された煩悩を克つ智慧が、現実世界で力を及ぼすことを示す院。

  10. 虚空蔵院(こくうぞういん)-『人 MEN』
    仏の虚空のように広大な救いの手が、現実世界の全ての人へ福徳付与の形で降り注ぐことを示す院。

  11. 蘇悉地院(そしつじいん)-『星 TITANS』
    現実世界のさらなる福徳付与の形を示した院。

  12. 最外院(さいげいん)-『世界 WORLDS』
    仏の慈悲と智慧が、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天の六道全ての輪廻に及ぶことを示す院。

胎蔵界曼荼羅は、大きく「慈悲」と「智慧」の二つを柱として、修行のステップというよりは、現実世界に力を及ぼすまでの仏の力を示しているらしい。
「藝術」は理想の形で、中心である。そこから外側へ流れていく過程に「縁」や「文明」という言葉が付与されていることから、金剛界曼荼羅よりも百科事典のような役割が期待できそうだ。

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