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ガールズバンドクライ最終回を見る前の備忘録

『ガールズバンドクライ』は、2024年4月5日より放送が開始された全13話のアニメーションシリーズである。
Xで広告が流れてきた時、アニメーション作品としては『THE FIRST SLAM DUNK』を彷彿とさせるほどに3DCGの表現が良かったため、いずれ機会が来たら見ようと決めていた。

基本的に、僕はシリーズは一気見したいタイプである。途中で中断されることでテンションが落ちてしまい、興味が持続しないこともあるからだ。
しかしこの作品に関しては、人から勧められたのもあるし、アニメーションにおけるCG表現について考察してみたいと思っていた、などの様々なタイミングが重なり、最終回が放送される少し前から鑑賞をスタートすることになった。

実際、視聴前の印象とは違った部分がかなりあった。しかし、それ以上にあれこれと考えるテーマがありすぎた。それゆえに、最終回を見る前に今の時点で色々と整理しておかねばならないと思う。

この作品くらい、僕がネット上の感想と全く異なる印象を抱く作品も稀ではないか。
ここまでの思いの丈を感想として全て書き出してもいいと思っていたが、友人より「最終回でホームランが打たれるかもしれないんだから、最後まで見てからの方がスッキリするんでは」という伝達を受け、それもそうだと思い留まった。
なので、まだ感想は書けない。これは、後で答え合わせをするであろう、未来の自分のために当たり障りのないことを書き留めた備忘録とする。


【以下、ガールズバンドクライ本編のネタバレを含みます】


良い点
CGを使った動きと表情の演出
(いわゆる止め絵的な演出がほとんどなく、常に動いている)
・音響監督とベテラン声優たちの努力
(全員の芝居に極端に上手い下手と分かれないように調整されている。平田広明さんと沢城みゆきさんは特に名演である)
・CGを使わない/使えない部分での2D作画の使用法
(3Dモデルをわざわざ作らない細かな箇所に2Dを巧みに織り込んでいる。また、OPや回想など、全てCG任せにはしていないのも良い)

疑問点
1.主人公・井芹仁菜はいつから歌が上手かったのか
2.仁菜はダイヤモンドダストの曲をどの時点で知っていたのか
3.井芹仁菜にとっての「正しさの証明」は、誰に対してのものか
(その評価基準は自身にあるのか、他者にあるのか)
4.過去に起こった事件の描写が曖昧なのは何故か。また、ヒナが暴力の主犯でないとすれば、仁菜から憎悪の対象とされている理由は明かされるか
5.現ダイヤモンドダストにヒナが加入しているのは、ヒナも高校を中退しているのか
6.その点を仁菜が一切考慮しないのは何故か
7.智の音楽センスが当初からプロレベルとして、トゲナシトゲアリのメンバーの演奏技術はすでに智から批判されないほど遜色ないものか
8.桃香は現ダイヤモンドダストの何に納得できず脱退したのか
(トゲナシトゲアリの事務所所属はダイヤモンドダストの時とどう異なったのか)
9.関連して、バンドメンバーの生活苦(とりわけ、仁菜にとっての労働生活の困難さ)を描かなかったのは何故か

いくつかの疑問は過去エピソードを再見すれば分かるかもしれないが、少なくとも初見視聴のみでは今のところ納得できなかった。
その他にも、井芹は何故ここまで他者の感情に対して配慮をしない性格として設定されたのか、など根本的な疑問もあるけれども、これは問うても詮無いことだろう。

今は、これらの雑感がどう最終回に響いてくるのか、それを確かめるのみである。その感想の行き場は今の僕には全く想像がつかない。


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