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多職種連携 「医療的ケア児編」 始まります
HAMTマガジンで「多職種連携」担当のすぎやんこと鍼灸マッサージ師の杉下辰雄です。いつも購読していただき誠にありがとうございます。
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これまでのHAMT内での「多職種連携」について
これまで、HAMT内で在宅における多職種連携について、様々な内容についてお伝えしてきましたが、主に在宅医療における高齢者を中心にお伝えしてきました。
しかし、実際には幅広い年齢層が在宅医療の利用をしています。そして、「医療的ケア児」と言われるお子さんにも、様々な医療従事者が関わり多職種連携をしながら在宅療養を支えていることを知ってもらいたいのです。
まずは、経産省のホームページから最近の在宅医療の動向と年齢別の増加率について簡単にまとめたのでご覧ください。詳しくはリンク先を参照ください。
需要増す若年層の在宅医療
2018年6月の医科診療全体のうち、在宅医療の割合は3.4%といまだ小さいものの在宅医療の点数は2008年から2018年の間に約1.8倍と大きく伸びています。
年齢階級別の伸びについては、在宅医療は0~19歳、20~39歳、75歳以上で2008年比2倍以上と大きく伸びています。
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次に、年齢階級毎に、医科診療のうち在宅医療が占める割合をみると、2008年に比べて2018年はほとんどの年齢階級で伸びています。特に若年層における在宅医療の比率が高まっており、5~19歳の各層は、85歳以上の高齢者の在宅医療の比率と同程度、もしくは上回る割合にまで高まっています。
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医療的ケアを必要とする乳幼児も増加
また、上の5~19歳よりさらに下の0~4歳の層でも、在宅医療の割合はいまだ小さいものの、その割合はこの10年間で大きく増えています。
乳幼児の在宅医療の増加には医療の進歩によって周産期等に助かる命が増えたことで日常的に医療的ケアを必要とする子供が増えているという背景もあるようです。
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医療的ケア児とは?
定義と法律について
・日常生活及び社会生活を営むために恒常的に医療的ケア(人工呼吸器による呼吸管理、喀痰吸引その他の医療行為)を受けることが不可欠である児童(18歳以上の高校生等を含む。)
・医療的ケア児とは、医学の進歩を背景として、NICU等に長期入院した後、引き続き人工呼吸器や胃ろう等を使用し、たんの吸引や 経管栄養などの医療的ケアが日常的に必要な児童のこと。全国の医療的ケア児(在宅)は約2万人〈推計〉
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