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港町アッカへ

アッコ(ヘブライ語)またはアッカー(アラビア語)、そしてアクレ(英語)とも呼ばれる町がある。わたしの敬愛する作家、ガッサーンカナファーニーの故郷としても有名で、その作品ハイファに戻っての舞台でもあるハイファの隣町でもある。

Jalamah checkpointを抜け、思わぬヒッチハイクをし、アッカ行きのバスが出ているアフラに行く。

この道をまっすぐ、ほら見えるだろう?あれがバス停だよ。あそこからアッコ行きが出てるから。ナザレにもまたおいでね!
ありがとう!

そう言ってわたしは車から降り、おじさんたちに手を振った。わたしが乗っていた車は白い煙を吐き出しながらまっすぐの道を進みナザレに帰って行った。

太陽は真上に上り、そのバス停が見えているとはいえ暑さでその一歩一歩が重く感じる。

ジェニン、そしてチェックポイント周辺とは打って変わって道路は整備され、南国のリゾート地とまでは言わないが都市という感じがする。そして至るところにイスラエル兵がいる。そして彼らはガシャガシャ言わせながら自動小銃を肩にかけ手にはスマホを持ち、夢中でタイピングしている。自動小銃さえなければ、わたしたちの思う普通の若者。

バスに乗ってその牧歌的な光景を眺めながらわたしはアッカに行った。予約していた宿はアラブ人宿だ。

シャローム、どなたかいませんか?サラームアレイコム

奥の部屋からお腹の大きなそして少し髪の薄い白いものが混じったヒゲをたくわえたおじさんがのっそりと出てきた。

アレイコムサラーム、君はアラビア語を話すのか?僕はパレスチナ人だよ。ウェルカム!
こんにちは。アッカに来たかったの。わたしはカナファーニーの大ファンだから!
おー、カナファーニー!知っているのか?驚いた。そう、彼はここの出身だよ。

イスラエルのアラブ町、地中海に面するアッカを歩く。



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