男女別の結婚式、その男心とは

結婚式は男女別にある。今回お呼ばれした結婚式は女性の来賓そして女性の家族、総勢１００名以上の女性陣の中に新郎が一人だけ男性がいた。

女性に囲まれ踊る、とにかく踊る、ひたすら踊る。それがパレスチナの結婚式だった。

エルサレムの男性の友人言った。付け加えるとその時、彼の家族も目の前にいた。

この前、ナブルスで結婚式に出たんだけど、１００人超える女性の中で男性が一人で踊るってなんか大変じゃない？気恥ずかしいっていうかさ。

そんなこと思ってないよ！目の前の新婦しか見てないに決まっているよ。目の前の新婦というか、目の前の新婦とそのあと迎える初夜さ。初めて女性と夜を共にするんだよ、それしか考えてないよ。踊り終わればセックスだ！それだけだよ。周りの他の女性なんて目に入ってないよ。

え？そんなもん？？

そうさ、男なんてそんなもんだよ。結婚式にどんな綺麗な人がいても、目の前の新婦とその夜、セックスすることは決まってるんだよ、それしか頭にないよ。

一同爆笑！

娘ちゃんの前でこんな話、わたしの方が気恥ずかしいわ。そう思いつつ周りを見ると、息子も娘も大笑いしている。保守的なのかオープンなのかこの家は？

確かに、次の日の昼頃新郎新婦が新郎の実家を訪ねてきた。わたしは結婚式を労った。

結婚式準備とか大変だったでしょ、昨日の披露宴もたくさん友達来てたねー。疲れてない？

全員が赤面した。あれあれあれ？

すると、新郎のお母さんが発した。

昨日の夜は初めての子作りよ、でも大丈夫。うちの息子は強いから。ね？

ああ、大丈夫だよ。俺はストロングだから！気遣いは不要だよ。疲れてないよ。

わたし、そういう意味で言ってない、そうじゃない、と心の叫び。

保守的って何？この家、コンサバでしょ？性に対してこんなに昼間っからオープンに会話する家だったの？結婚したら話していいの？何これ？？

なんだか、新婦の距離が近づいている昨日より。顎とか撫でてる。明らかに違う、昨日と。いちゃいちゃしすぎでしょ？夫の実家で。大丈夫なの？

お母さんがわたしに言う。

昨日、かなり盛り上がったみたいね。見てよ、あの二人。

そう言ってニヤっとする。

この中で一番保守的なのはわたしかもしれない。