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#2: VALX代表の場合 【謝罪文読解】
謝罪文読解についてはこちらをご覧下さい。
元文書
『VALX GYM価格改定について』
— 只石昌幸/VALX代表 (@kodawari_ceo) October 30, 2023
このたび、VALX GYMの会員様の月額ご利用金額の改定に至った背景をお伝えさせてください。まず、価格改定の説明を皆様にきちんとできてなかったことを、VALXの代表として謝罪します。… pic.twitter.com/TXFPLqkJsn
ことの経緯
VALX GYMというジムで、月額費用が2,980円(税抜き)から5,478円に改定された
特に理由の記載がなくいきなり改定されたため、既存の会員含め混乱が生まれた
読解
それでは読んでいきたいと思います。
このたび、VALX GYMの会員様の月額ご利用金額の改定に至った背景をお伝えさせてください。まず、価格改定の説明を皆様にきちんとできてなかったことを、VALXの代表として謝罪します。
最初に謝るのは基本ですね。
VALXは、2019年10月に誕生しました。当時はYouTubeやSNSでサプリメントを扱う企業も少なく、 山本義徳先生との出会いによって、YouTubeチャンネルも生まれて、おかげさまで沢山の方々にVALXの商品をお手元に届けることができました。
(中略)
ジム後発の我々としては、『低価格』を売りにしない限り、ジム出店の可能性を探れずに、 『無人ジム』によって人件費を極力下げて投資額を抑える手段を検討して動き出しました。
と思ったら、何やらVALX GYMの成り立ちやその成果などについてつらつらと記載があります。第一印象としては「長い」です。本当にその文章いりますか?
『VALXらしさ』そこを追求すればするほど、そこには、絶対に、人が必要です。 有人スタッフ対応のジムでないと、我々の実現したい世界観が表現できないということに至り、 出店ギリギリで、有人スタッフ対応によるジムにすると経営方針を変えました。ここには後悔はありません。
もともと「低価格」を売りに出店し始めたジムだった旨記載がありましたね。そこを考えると
低価格にするなら人件費を抑えるしかなく、そのためには無人ジムにする必要があると考えていた
しかしながら、「VALXらしさ」を追求すると、どうしても有人スタッフ対応が必要
この二律背反に葛藤していたようです。この辺りは、経営者としての葛藤としてとても腑に落ちますね。
よって、通ってくださる会員様のために、会費を上げることに行き着きました。
「え?」という感じです。低価格を売りにした出店だったことは変わらないはずです。それであれば、「低価格だから通うか」と思っていた既存会員は少なからずいたでしょう。それなのに、「通ってくださる会員様のために」と言われても、納得できる方は少ないのではないでしょうか。
ここは素直に「VALX GYMらしさを追求したかった。そのためには会費をやっぱ上げざるをえない。既存会員にとってはすまんけどメンゴ」とでも言ったほうが納得感あるのではないでしょうか。
それなのに、「通ってくださる会員様のために」と言ってしまうと、「既存会員の皆様が求めているから、価格上げるのは仕方ないよね」「経営者が価格上げたいわけではなく、あくまで会員のためだからな」みたいな考え方をしているように受け取られるのではないでしょうか。二律背反に苦しむのは仕方ない部分もあると思いますが、その苦しみを既存会員に転嫁している気がします。価格を上げるのはあくまで経営判断であり、ひいては経営者のエゴであると思うのですが・・・
株式会社レバレッジ 代表取締役社長 只石昌幸
Twitterの表示名はVALX代表でしたが、VALXはあくまでブランド名で、会社としては株式会社レバレッジのようですね。
総論
経営者は皆そうなのかもしれませんが、自分語りが好きなんだなと思いました。また、謝罪文であるはずなのに「あくまで会員のためだからね」とでも言いたいかのような押し付けがましいところはとてもマイナスですね。