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神様なんかいない、少なくとも私には。

2019年初夏に私は21日参りを満願した。

21日参りとは、
21日間一日も欠かさず、
神社にお参りして願をかけること。

途中で1日でも途切れてしまえば、
また最初からやり直し。

そんな事、とうてい無理…
と思ったけど
よく考えたら30分程で済むことだ。
ダメだったらまたやり直せばいいだけやし。



願かけは次女のことだった。

4人いる子供の中で
次女は一番気にかかる子だった。
30才を過ぎてて、
結婚もして子供もいるとはいえ、
いつまでも私が頭を悩ます子だった。

中間子だからだろうか
ヒガミがきついように思える。

暴走タイプでお金使いも荒い。
愚痴ばっかり言って、常にストレスを抱えるタイプ。
小さい時からアトピーもある。

勿論、いいとこも沢山あって
友達が多くて、頑張り屋。
よく気が付いて、エネルギッシュ。

でも1年前に正社員を辞めてから
長所が生かされず、空回りしていた。
まるで負の螺旋階段を転げ落ちるような感じだった。


地元のベンチャーに就職したものの、上手くいかず。
子供を保育園に預ける資格が無くなるというので、
転職を繰り返していた。

そのストレスでだろう、
一時はマシになっていたアトピーが悪化して顔までに及んでいた。

ずたずたになって行く彼女をどうにかしてやれないかと胸が痛んだ。

そんな時に友人から聞いたのが21日参りだった。

地元の神社に作法通りにお参りして、名前を告げる。
そして、
「私にはどうすることも出来ないので、どうか○○の事をお願いします。」と願掛けをした。


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7月の初めに21日参りが満願した。
嬉しくてアメブロにも載せた。

すぐには劇的な変化はなかったものの、
秋に入る頃から次女の言動が変わって来たような気がした。

10月の初めに帰って来た時、
「これからは娘の成長を見守って生きて行こうと思うねん」と言った。
あんなに文句ばかり言ってたのに、達観したような感じだった。

そして不思議なことに顔のアトピーが引いて
白い綺麗な肌になっていた。
自分でも不思議だと言ってた。

天にも昇るような嬉しさで一杯になった。

21日参りのご利益だと思った。
21日参り最高!
神様はいるんだ!


だが
それから2週間後に
娘は突然亡くなった。

救急救命センターにいる3日間、
必死で祈ったよね。

きっと最後に助けてくれるハズ…
って思ってた。

でも神様は聞いてくれなかった。

「やっぱり、神様なんていないんだ」
21日参りしてお願いしたのが、この結果なんだ。

神様を恨むようなことはしない代わりに
これからはもう神様には頼らない
と思った。

厳密にいうなら、
「こちらが望んでいるような解決を何でもしてくれる神様はいない」と言うのが正解だろう。

本当のところ、神様と言うか、ハイヤーセルフ的な存在はいると思う。
ただ、ドラマや映画のようにいつでも最後の瞬間に救ってくれる都合のいい神様はいないということが分かった。


近年の神様ブームで私も神社詣りをよくした。

リュウ博士の参拝ツアーに参加したり、
「運のいい人はなぜ神社に行くのか」という本を読んだりしていた。

神社とは直接関係ないが「千○ノート」の会にも参加して
モレスキンノートになりたい未来をペタペタ貼ったりしていた。

それが間違っているとは思わない。
私のやり方が間違っていたのかもしれない。

でも、もうやめよう。
自分の人生は自分で引き受けようと決意した。
神様は頼りにできないのだから…


#嫁いだ娘を亡くすということ
#愛別離苦
#逆縁
#21日参り
#神様なんかいない


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