competition その不思議な魅力
初めまして。ただの大学生です。
突然ですが、あなたは競争はお好きですか。
私はほんの2年少し、剣道をしていた時期があるのですが、そのとき強く自覚しました。
「競争は嫌いだ!」と。
負けるのはもちろん悔しい。勝っても、勝ち方がみっともないと辛い。
負け続けると自尊心など消え去り最悪の気分になります。
努力が評価されることが、競争相手に勝ち続けることと同義であるならば、なんと疲れてしまうことだろう。そう思ったものです。
剣道だけではありません。
大学に入るための受験勉強でも、同じようなことを思いました。
負けた人、競争に勝てない人は劣っているのか?
否。みんな頑張っている。でも勝てなきゃ意味が無い。
そんなの辛すぎ。競争なんてもうしたくない。
それは私の本心でした。半分は。
Amazonプライムビデオで「ブリティッシュ・ベイクオフ」を観た私はしかし、競争の楽しさに惹かれ、あっという間に1stシーズンを完走していました。
時間と労力をかけ、素敵な工夫を凝らしたはずの美味しい作品を目の前でけなされる時、参加者はみな悔しそうな顔をしています。
このシーンは辛い。心臓がヒリヒリします。
それでも観てしまう。
遠い国の、会ったこともないベイカーを応援し、目が離せない。素敵なケーキに心踊り、「美味しい」の一言にガッツポーズをとる。
そしていつの間にか、「私もこんな風に本気でお菓子作ってみたいなあ」と思っている。
競争に参加するのは苦しいけれど、それだけではない。
誰かに評価される土俵にたって初めて、誰かに自分の本気度を分けられる。
自分は本当にこれが好きなんだ!と効果的に表現できる。
だから人は競争をやめないのかしら?