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もうすぐこうなる!?ヘルステックで究極の健康管理。

唐突ですが、
50歳の声を聴いたころから、いろいろと身体の変調が表れてきています。
~同じくらい以上の年齢の方、そうではないですか?(ちょっと押し売り、すみません)

具体的には、
寝るときに体が熱い感じがして寝付きにくい、以前は無かったアレルギー的な症状(皮膚とか)が出る、コーヒー(カフェイン)や酒類(アルコール)の利尿作用がとても効いてしまう、などなど。
(個人的なことで恥ずかしいですが)

お医者さんに駆け込むようなことでもない(と思う)のですが、毎日のことなので解消できればとても嬉しいし、本当は大きな病気の前兆では?ちゃんと対応すれば大きく改善するのでは?などと、モヤモヤしたりもします。

そうは言っても、忙しいし(本当か?)、面倒だし(こっちが本音か!)、とりあえずそれなりに凄く困らずに暮らしているし、また診てもらっても本当に良くなる種類の症状かどうか分からないし(例えば、「加齢によるものでしょうがないですね」的なことかも知れないし)、ということで、お医者さんに診てもらうところまでいかないコトがほとんどになってしまいます


でも、症状はそこにあるし、気になってしまう。

自給自足型の性格もあって、この身体感覚・症状が何なのか、なんとか自分である程度把握して、対応できたりしないものか、と考えたりします。
考えるけど、なかなか難しいよな~、と思っています、思ってきました。

そんなところへの朗報が、テクノロジーの進展です。
センサーや通信、AIの進化で、どうやら、色々とできるようになってきているらしいのです。

というわけで、本稿では、テクノロジーを活用した健康管理の姿について、「こんな風になったらいいな」と妄想してみたいと思います。

(筆者は、医師や看護師、医療機器メーカー、ヘルスケアサービス関係者、関連する学術関係者ではありません。そういう方々からすると、当たり前のこと、あるいは馬鹿げたこと、を書いているかもしれませんが、一般市民の知識・感覚はこんなところか、と見ていただけると幸甚です。)


1.ワガママな自給自足の健康管理願望


自分で自分の健康を組み立てたい。

当たり前でしょうか、ワガママでしょうか。程度の問題かもしれませんね。
私としては、なるべく自分で分かる範囲を増やして、なるべく自分で対処していきたい、という感覚があります。

曰く、自分の体のことは自分が一番わかる。
痛い、かゆい、暑い・寒い、張る、重いなど、自分の身体感覚は自分しかわかりませんね。そういう意味では、自分の体のことは自分が一番わかる、極端に言えば、自分しかわからない、ということだと思います。

しかしながら一方で、専門家でもないし、医学的に客観的に正確に自分の体の状況を把握することは容易ではありませんね。

この二つの、ある意味で相反する事柄のギャップをできるだけ埋めていきたい、と思うのです。

具体的には、
身体感覚で終わらずに、その原因となっている身体の状況をデータで把握したい、それから、
そのデータ・状況を解釈して対応するための情報が欲しい、ということです。

それぞれ、現時点でもそれなりには取得できるし、インターネットによって飛躍的に改善しているとも言えるでしょう。

しかしながら、まだまだ、もっともっと、ということで、本稿の妄想に至っています。


身体に関するデータについては、
年一回の健康診断と、時々病院でやるアレルギー検査くらいしか入手できる機会はないのが現状です。人によっても違うと思いますが、筆者個人についてはこんなところです。それ以外は自分の身体感覚しかない。

まず、これをレベルアップしたいですね。
具体的には、データ取得の「頻度」アップ(場合によって「リアルタイム」)、それから取得するデータの「幅・種類」を広げたいところです。


次に、取得したデータ(と、身体感覚)を解釈する、そして何らか対応するための情報のレベルアップです。

テレビの健康情報番組で、「高血圧には○○」「高血糖には○○」などとやっていて、それはそれで好きで見ています。
もちろん、ああいう番組での「効果があるかどうか」のチェック的な実験は、nが10未満、ABテスト的な比較対象がちゃんとできるようになっているかどうか、また都合の良い結果だけ取り上げていないか等の観点から、そもそも医学的なテストとしては正直信用できないのではないかと思うケースが多いのですが、その前提での娯楽番組として好きなのです。(しかも、ときどきその内容を実行したりしてもいる。おいおい、しっかり引っ掛かっているじゃないか。)
しかし、あれだけでは一般的過ぎる。もっと、個人的に気になることについて、データ解釈と対応が知りたいところです。

「家庭の医学」と名乗る書籍もたくさんありますね。また、インターネット上では、もう少し個別の状況についての情報を取得できるようです。お医者さん・病院のページや、Q&Aのページなど、時々参考にしています。
しかし、もう少し、自分個人の体の状況に即した情報を取得したいのです。

そんなこと言うなら、お医者さんに診てもらえばよい、ということかも知れません。
はい、そのとおり、それもそうだと思いますが、そこをもう少し何とか、自給自足でできないか、テクノロジーに期待したいのです。


2.データ取得のレベルアップに関する妄想

(1)足元の状況
妄想する前に、現時点でどこまで発達しているのか、見てみたいと思います。(筆者の既存知識およびWeb上の情報によります。)

体重、BMI(身長を入力しておけば)、体脂肪率、骨量、筋肉量、体水分率などについては、体重計が進化した体組成計で計測できるようになっています。
また、体温はもちろんのこと、血圧についても家庭用のヘルスケア機器がありますね。

最近は、心拍数、睡眠状況もスマートウォッチで計測できるし、なかでもアップルウォッチでは心電図もとれる(ということは不整脈も検出できるはず)ところまで来ています。

また、健康診断でよくあるような血液検査項目については、ほんの数滴の血液で計測できるようになっていて、しかも、数分間で結果が出るようなハンディー型の機器も出ているようです(健康診断の血液検査項目を全てカバーしているかどうか、ちょっと確認できていませんが)。
数滴で、数分間以内に、ということは、ほぼ連続的・継続的にチェックできる、ということですよね。

血糖値については、採血すらしなくても、パッチを皮膚に貼る形式で、間質液(細胞周辺の体液)のなかのブドウ糖(グルコース)濃度をリアルタイムで計測することができるところまできているようです。

更には、Web上では以下のような機器が見つかります。
(かなりお値段したり、医療機関用だったり、今すぐ個人で簡単に使用可能、というわけではないものもあると思いますが)

・皮下組織内の血流量、血液のサラサラ度合い(粘度)、ストレス度合いや、暑い・寒いの感覚までわかるワイヤレス・イヤホン

・脳活動に関連する血流変化、心拍、加速度をリアルタイムにモニタリングできるヘッドギア的な機器

・血中酸素飽和度(酸素と結びついているヘモグロビンの割合)を測定する機器

・肺活量と、1秒率(肺活量を測定するときに、最初の1秒間に全体の何%を吐き出すかの値)を測定する機器

・デジタル化された聴診器、自分であてて計測できる


(2)妄想レベルアップ
既にここまで来ているデータ取得ですが、ここ最近のセンサー、IoTなどの発達を踏まえて、更に飛躍的に便利になってほしい、と妄想してみます。

<ベーシック>
まずは日々の基本的なデータ把握・健康管理から、確立したいところです。

そこでまずは、

●ベーシックな血液検査項目については、
・日々、体重計・体組成計に乗るのと同じくらいの感覚で、一日一回簡単に短時間で計測できるようにする。
・時々、(前述の血糖値計測と同様に)パッチ状のシールを目立たないところに貼って生活すると、リアルタイムに近い計測値を、一日分連続・継続(15分おき、とか)で計測できるようにする。

●血液検査以外の項目についても、
・トイレで排便したら、腸内出血の有無、腸内細菌の状況などを計測してくれる、また排尿したら尿蛋白や尿糖が計測できる、ようにして、簡単に把握できるようにする。
・何らかの装着する機器などで、体温と血圧を一日分連続・継続(15分おき、とか)で計測できるようにする。
・体内のアレルギー反応の状況、アレルゲンなどについて、毎日計測する、発症しているときには一日分連続・継続(15分おき、とか)で計測できるようにする。

●その他(既にできていることもありますが)
加えて、体組成計とスマートウォッチで、体重、体脂肪率、骨量、筋肉量、体水分率、心拍数(平均心拍数、最大・最小心拍数)、睡眠状況、運動量(歩数、消費カロリー)などを日々記録していく。

もちろん、毎日見る必要のない項目もあるかもしれません。
が、しかし、時系列でどのように推移しているのか、いろんな体調のときにどういうことになっているのか、ということは知りたいし、何らか個別の症状について調べるときの背景・参考となるような気がします。

計測したデータを簡単に保存し、また使いたいときに見やすい形式で表示したり、データとしてアウトプットしたりできるツールも欲しいですね。

<アドバンス>
次に、個別の状況や、身体感覚でなんらかの違和感を感じたり、気になった症状・事象について、データで把握するようになるといいな、と思います。

どのような数値を計測すればいいのか、分からないものもありますが、
例えば、以下のような項目です。

●運動・スポーツ関連
・筋トレしたときの筋肉への影響度合い、無理がないかどうか、今日も連続して筋トレしていいか(一日空けるべきか)など
・ランニングすると足の裏で赤血球が壊れるといわれるが、「どれくらい壊れたか」の状況と摂るべき鉄分量、失った水分量と必要な水分摂取量、その他の栄養・血液等の成分の変化と、摂るべき栄養素等の目途値など

●飲酒関連
飲酒中のアルコール・アヒドアルデヒド・酢酸の状況(と、酔っ払い状態)、水分不足の状況と摂るべき水分量(アルコールの利尿作用が効きやすい人とそうでもない人も認識して、寝る前に摂っておくべき水分量、とか)

●睡眠関連
よく眠れた日とよく眠れなかった日で、交感神経と副交感神経のバランス、メラトニンの状況、その他の睡眠に影響する項目がどのように違ったのか

●疲労・体調
疲れを感じているときと元気で高揚しているとき、などタイミングタイミングの状況をピンポイントで知りたい

これら以外にも、何らかの症状・事象が起こったときに、こんなデータを取得すべきというアラートがなって、簡単に計測・取得する、という仕組みもいいかもしれません。
例えば、足が攣ったときに、スマホに「足攣った」と話しかけると、「データ計測してください」などとアラートが出て、機器を装着してデータを取得する(血液中のカリウム・カルシウム・マグネシウムとか、脱水状態でないか等)、というようなことです。

前提として取得できるデータの範囲がかなり広いことが必要でしょうし、推奨も簡単ではないような気がしますが、いろんな症状・事象について開発されるといいですね。


「無茶苦茶だな」と思われるでしょうか、それとも「まだまだ妄想が足りない」でしょうか、あるいは「もう実現してるよね」というものもあるでしょうか。

いずれにせよ、こんなデータを個人で容易に(手の届く価格で)、しかもなるべく自然に日常生活の中で取得できるようになるといいな、と思います。


3.アドバイス情報サービスの拡充に関する妄想

データを取得するだけでなく、それが何を意味するのか、どうすれば良いのか、知りたいところです。

具体的には、取得したデータを、なんらかのサイトにアップすることで、それに関する説明やアドバイスをもらえるといいですね。場合によっては、これが出たら即お医者さんへ、というものもあるかもしれません。

更に精度を上げるために、そのデータに関連する身体感覚を入力してもいいし(どこが痛い、とか)、必要に応じて画像(皮膚や爪、舌とか)や動画をアップすることもあり得るでしょう。

データや画像・動画、身体感覚に関するコメントをサイトにアップしたら、候補となる病名(第一候補から第五候補くらいまで)と関連情報、関連画像、対処方法(摂るべき食事、控えるべき食事など)が出てくる、というイメージです。

「家庭の医学」を個人ごとにカスタマイズして検索・活用できるようになる、という感じでしょうか。

より質の高いアドバイスをもらえるなら、時系列的に継続してデータ提供してもいいし、遺伝子情報や、そもそもの体質なんかも開示してもいいですね。

また、年齢を入力することで、子供用の説明・アドバイス、また高齢者向けの説明・アドバイスなんかもできそうです。


ところで、
既に、ダイエット・減量・美容、睡眠・不眠、腰痛、禁煙、高血圧、脂肪肝など、それぞれの分野での改善をサポートするアプリやWebサービスもたくさん出ていて、百花繚乱的な状況であります。

このカオス的な状況に、何かまだ新しく加えて意味があるのか、ということですが、一つ違うとすれば、ここで筆者が「あるといいな」と言っている「アドバイス、サービス」は、前述の「妄想ベースのレベルアップしたデータ取得」に基づくもの、現在は未だ無いデータを前提としたサービス、を想定している、ということだと思います。

現在は取れていないデータが取れるようになる、あるいは年一回だけ取れているデータが毎日、またはリアルタイムで連続的・継続的にとれるようになると、それに基づくアドバイスも大きくに変わるでしょう。

<AIとの関連>
既に多種多様に提供されている、既存の健康相談WEBサービスと何が違うのか、と聞かれると、それらの延長線上にくるもの、という回答になるものと思います。
ただし、元になるデータの質・量(幅・深さ・頻度など)が飛躍的に変われば、また質の良いデータを大量に集めることでAIによる分析が大幅に進化すれば、提供できるサービスも大きく変わるし、非連続な変化、革新的なレベルアップで、既存のサービスとはかけ離れたものになる可能性もあるのでは、と妄想します。
(血液中物質の状態、タンパク質の状態、神経やホルモンの状態などのデータを、画像イメージ化したうえでAIで分析する、とか)
利用者が身体感覚や症状の推移などを入力するにあたっても、データからAIである程度の当たりをつけたうえで、更に特定・精緻化できるようにチャットボットとかを活用したQ&Aにする、というようなこともありますね。

まあ、これだけバラエティに富んだ健康・医療関連のサポートビジネスが、既に存在し、データ・ドリブンなサービス展開も一部されていることからすれば、「サービスに使えるデータ」が取得されるようになれば、自然とそれに基づく「アドバイス・サービス」は出てくるのかもしれません。

分かりやすい例えになるかどうか、分かりませんが、
食に関して、「外食」と「内食」に加えて、「中食」が認識され伸展してきたように、
ヘルスケアについても、これまで自分で行ってきた基本レベルの健康管理と、病院を訪れてお医者さんに診てもらう診療・処方に加えて、その中間的な取り組みが更に発展していくといいな、と思います。

4.情報銀行との連携

様々な健康関連・ヘルスケア関連のデータが取得できるようになったら、それを情報銀行の仕組みを使って管理・活用することも検討課題になるでしょう。

過去のnoteで書いたとおり、情報銀行のビジネスにおいては、実際に世の中や個人にとって役立つデータ分析はどんな領域なのか、そのデータをどうやって入手できるのか、が課題ですが、本稿で書いた健康関連・ヘルスケア関連のデータは、かなりピッタリくるのではないか、と思われます。

<参考note>
情報銀行は本当にワークするのか

具体的には、
・どこかの大手プラットフォーマーやeコマースが保有するデータでなく、個人が計測することで生みだされるデータである
・それを分析・活用することで、そのデータ元である個人にとって大きなメリットがある
・匿名化によりビッグデータ化して、分析・活用することで世の中全体の役に立つ

むしろ、情報銀行ビジネスへの参入者が、ここで書いてみたようなデータ取得と、その管理・活用について提案・推進するような動きも可能性があるかもしれません。


つらつらと、妄想ベースで書いてきました。
本稿は、前述のとおり、「もっとより良く自給自足に健康管理したい」という、ワガママな願望からくる妄想をつづっているものではありますが、これが実現してきて質が上がってくると、リモート診療や予防医療にもつながってくるのではないか、とも思うのです。

医者不足の地域も多いし、入院せずに自宅療養が必要なケースもある。そんな課題への対応のベースとなる可能性もあるのではないでしょうか。


まあ、それは置いておいたとしても、本稿で妄想してきたようなことが現実となって、自給自足的により良く、納得的に自分の健康をコントロールできるようになるといいなあ、と思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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