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「謙虚になれ」「空気を読め」で若手社員や優秀な社員を黙らせるJTCの老害

日本という国は、とことん「出る杭は打たれる文化」だ。最近は少しずつ変化もある。YouTubeの登場などで、ひろゆき氏のように大胆な主張をする尖った人物も受け入れられてきている。だが、まだまだ欧米ほどではない。

特に、JTC(Japanese Traditional Companies)と呼ばれる、伝統的な昭和の価値観を維持する企業では、この傾向が強い。老害の管理職連中はまったく謙虚ではなく、偉そうに言いたいことを言うくせに、若手社員には「謙虚になれ」というのだ。結局、これは、年齢や職位が上の人物が、若い人を「黙らせる」「思考停止させる」ための武器として使われているのだ。

日本では、年齢や職位が高い人に反発したりもの申すことは悪いことだと信じられている。だからこそ、この「謙虚になれ」という発言で、若手社員を黙らせることが可能なのだ。

Miyazakiさんのブログ記事を引用しよう。

しかしだ、僕は上司から「謙虚でありなさい」と言われるたびに得も言われぬ違和感を感じてきた。

どこか抑圧されているような、自分を出すな、控えめにいろといった風に。

(中略)

若手社員は基本的に会議に参加しても発言することは無い。


発言するのにも抵抗感があるし、実際に話そうとしても口を開けない雰囲気がある。

若手だけに限らず、JTCだからか会議に参加する人数が多いわりに会議の最初から最後まで同じような人がずっと話している。

(中略)

ここで分かったのは、「謙虚さ」という言葉は他人に対して使うものではないということである。
そもそも謙虚さというのはある程度のレベルや地位に達した人が、自分自身を内省し、相手の立場に関係なく自分のためになる指摘を真摯に受け止めることを言う。


他人、特に立場が下の者に対して謙虚さを求める人はたいてい、「謙虚」と「遠慮」の区別がついていない。
または部下を思い通りに従わせたい、思考停止にさせたいという思惑を「謙虚さ」という言葉で糊塗しているにすぎない。

Miyazakiさんブログ

大変、苦しい、辛い思いをされてきたと感じる。私も似たようなことがあった。入社1年目の時、オフィスのコーヒーマシーンの準備をしろと言われていた。朝早く起きるのが大変だった。「メロンパンを買ってこい」と言われたこともあった。現在であれば完全にパワハラである。

何か提案しようものなら「それじゃあ、お前が全部プロジェクトやってみろよ!」と怒鳴られたこともある。若手社員は言われた通りに動くロボットでしかないようだ。徹夜を強要されたこともある。徹夜明けに休暇をとると評価会議で最低評価にされた。

私にも愛国心はある。だが、何度もこの国の文化・価値観・雰囲気には押し殺されそうになってきた。そして、40代になった今も、就職氷河期世代やリーマンショック世代は採用数が極めて少なかったせいで、私のことを若手社員のように決めつける老害もいる。

この国は腐っている。年齢と役職が全てのようだ。女性差別は是正されてきたが、年齢差別は無くなっていない。

だが、おかしいのは、そのようなシニアが、なぜか定年退職して嘱託になったとたん、今度はみょうにおとなしく謙虚になることだ。そうでないと、居場所が無くなることを知っているからだろう。なんとも滑稽である。結局は「正社員」の中での身分・序列が全てなのだろう、この国のJTCは。

中には、嘱託になっても年齢で「自分のほうが上だ」という意識が抜けず、若い社員から偉そうにされて激高し、年下上司の水筒に漂白剤を入れた犯罪者もいた。日本や韓国などの儒教国では、なぜそこまで年齢にこだわるのだろうか?

もう、移民を入れることで、根本からこの国の価値観を破壊するしかないと考えつつある。悲しいが、それでしかこの国は変われないだろう。

以下の日経クロステックの記事も参考になる。


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