最後に幸せだったと思えるかどうか?
幸せというのは、難しい概念だ。本当は幸せな生活をおくっているのに、それに気が付けず、不倫などに走って、本物の幸せを失う人もいる。自分が今、幸せな状態なのかどうかは、わからない場合もあるのだ。お金や偏差値とは違って、数値で表すことができないからだ。
大切なことは、今、幸せかどうか?そして、これからも長く幸せかどうか?そして、人生の最後の日に、「幸せな人生だった」と思えるかどうかだと思う。そして、幸せかどうかは、その人にしかわからない。それに、お金や学歴で決まるものでもない。家族に恵まれて、自分が納得する仕事を達成できたならば、年収や保有資産、学歴に関係なく幸せだったと思えるかもしれない。
注意が必要なのは、「一瞬の幸せ」「一瞬の快楽」に溺れないことだ。違法薬物やパパ活(売買春)などの犯罪はもちろん、不倫やギャンブル、大量の酒やタバコもそうだ。「その一瞬」楽しくても、確実に生活や家庭を崩壊させるだろう。
そして、大学受験の「合格の瞬間」これも、似たようなものだと思う。大切なことは、大学受験の合格ではない。大学で学問を修めて、大学卒業後に職場で活躍することが大切なことである。大学合格の「瞬間」の幸せで満足して、その後に努力できない人は、「真の幸せ」をつかめないであろう。人生は長い。女性は約87歳、男性は約82歳が平均寿命である。その長い人生のうち、18歳の大学合格時点というのは、あまりにも若すぎるのだ。その後、活躍して、家族に恵まれるかどうかは、その人の努力(と運)次第だろう。そして、もし、上手くいかなくても、自分を肯定することが必要だ。過去の失敗にいつまでも拘泥しても、生産的ではない。常に「今の自分」を肯定し、認めて、その上で「未来」に向けて努力することが必要なのだ。
※哲学者のニーチェは、どんな状況でも自分を認めて、受け入れて、現実から目を背けず、自己を乗り越え、克服していく(自己超克)ことが必要であると主張した。自分の運命を受け入れることも大切だと主張している(運命愛)。