US CPAをなめたらアカン

US CPA(米国公認会計士)は、日本の公認会計士よりは簡単だと言われる。だが、そう楽に合格できるシロモノではない。

まず、当たり前だが、全問英語の試験だ。英検準1級に合格できるレベルの英語スキルがないと全く歯が立たないと思われる。昔とは異なり、マルチプルチョイス(MC)かTBS(タスクベースドシミュレーション)に変わったため、ライティング(記述式)の問題は出ない。これがせめてもの救いか。

そして、かなりの暗記量がある。FAR(財務会計)だけでも、連結決算や税効果会計など、簿記1級レベルの知識が問われる。これに、REGのビジネス法・税法、AUDの監査、選択科目が必要となる。選択科目はBAR一択と思われる。ほかは、深い税法知識やITの知識が問われてしまうため、厳しいだろう。しかもアメリカの税法なので、日本とは大きく異なる。システムエンジニアの人はITを選んでも良いかもしれない。

ただ、合格すれば、英語と簿記会計・ビジネス法・税法のプロフェッショナルとなるため、メリットはかなり大きい。他とのクロスライセンスならばもっと強い。食いっぱぐれはほぼ無いと思われる。昔からUS CPAでも監査法人に入れたが、最近は人手不足のため、昔よりも需要は大きいと思われる。なぜ監査法人が人手不足かというと、監査法人よりも稼げる投資ファンドやベンチャーCFOに転職する人が一定数いるためだ。

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