見出し画像

ロシアがインドとの秘密貿易ルートを構築か?!FT調査で明らかに!インドのしたたかな秘密外交(二重外交)

イギリスの名門新聞、FT(フィナンシャル・タイムズ)の調査で、ロシアとインドが秘密貿易ルートを構築し、非公開の決済システムを構築する計画もたてていることがわかった。なぜ貿易だけではなく決済システムも必要かというと、欧米の決済システムからロシアは排除されているため、使えないので、新たに構築する必要があるのだろう。
※情報ソースのリンク先はGoogleで検索をお願いします。英語記事のみ。

秘密だった内容がマスコミに漏れている時点で、印露ともに情報管理が弱すぎるわけだが。すでに、アメリカ政府はインドに、制裁対象になると警告を発した。

どうもインドは、中露がアメリカと対立しているために良いポジションをとれたので、足もとをみて、二重外交(裏外交)で利益を得ようとしているようだ。ちなみに、インドを少し擁護すると、インドはカシミール地方で中国やパキスタンと国境問題を抱える。この問題で、ロシアが中国を支持するリスクにかなり敏感になっている。

アメリカは、中露封じ込めのため、QUAD(クアッド)という枠組みにインドを誘い入れた。しかし、インドは上海協力機構という、中露中心の枠組みにも入っている。インドは、したたかなコウモリ外交であり、全面的な信頼はできないようだ。そもそも、インドはソ連時代から色々と兵器の輸入などで仲が良かった。インドが全面的にアメリカ側につくと考えるのはお花畑であろう。

アメリカの最高ランクの同盟国は、イギリス、イスラエルなどだ。日本はTier 2に過ぎない。理由は、アメリカは日本を守るのに、日本はアメリカを守ることが憲法のせいでできないからだ。諜報能力がイギリスと比べて弱いこともあるかもしれない(イギリスは昔は世界的に植民地を持っていたので、諜報能力は高い)。

しかし、GDPでみると、日本のほうがイギリスよりも大きい(これもいつ抜かれるかわからないが)。それに、日本はイギリスとは異なり、まだ製造業の強さが維持されているため、経済安保の面でも有利だ。アメリカは、信頼できる同盟国として日本をもう少し重視するべきだろう。もちろん、日本も期待にこたえる努力をするべきだ。

1980年代には、自動車や半導体を巡って貿易摩擦があった。そして、日本経済の低迷により、アメリカは日本を軽視し、中国に期待する派閥グループもあったようだ(特に民主党)。しかし、アメリカは見誤った。中国やインドは信頼できない。

ところで、最後に蛇足だが、日本人でもFTの情報に触れる機会が増えたのは、日本経済新聞がFTを買収したからだ。巨額買収であるので、無駄遣いとの意見もあった。しかし、私はFT買収は大成功だと思う。FTは英語の新聞であるため、イギリス人だけではなく、アメリカにもリーチできる。日本の大手メディアで、グローバルメディアを保有するのは日本経済新聞だけだ。日経紙面にも、FTの解説が載ることがある。私は、日本の内向きなメディアのなかでは、唯一、グローバルで戦う覚悟がある日本経済新聞を高く評価する。

いいなと思ったら応援しよう!