東証が海外スタートアップの上場を誘致!期待したいが、それだけではアカン!
東証が海外スタートアップの上場を誘致するらしい。
この流れは歓迎したい。しかし、ただ上場することだけを誘致しても無意味だろう。東証で上場するメリットを提示できなければ、意味がない。
東証で上場すれば、当然、資金調達は円になると思う。では、その円を何に使えば良いのか?日本国内でのビジネスで使えなくてはならないだろう。
ただ、資金調達するだけならば、ニューヨークのほうが莫大な資金を調達できるはずだ。それを、あえて東証となると、やはり東京や、その他日本のどこかでビジネスをするメリットがないと、東証にこだわる意味はない。
つまり、上場誘致だけではなく、調達した円で、日本で海外スタートアップがビジネスをしやすい環境整備も必要なのだ。
東証だけではなく、日本政府、東京都などの自治体、証券会社や銀行、コンサルティングファームなど、多くの組織が一体で海外スタートアップの日本進出を支援するべきだろう。
英語でのビジネス環境は、日本はまだまだ遅れている。英語教育やリスキリングも必要だ。海外スタートアップに対応できる弁護士や公認会計士もたくさん必要になるだろう。ビジネスマッチングも必要だ。日本企業とのコネクションが欲しい海外スタートアップは多いと思う。
東京、というか首都圏の強みは、その巨大さであると考える。ニューヨーク都市圏よりも人口や域内総生産は多い。アメリカの弱点は、ニューヨーク(東海岸)、ロサンゼルス(西海岸)、シカゴ(五大湖周辺)など、距離が遠く分散されていることだ。首都圏でコンパクトにビジネスを展開できる強みをアピールするべきだ。