大学生は場数を踏むべき!
私は、大学生向けのキャリアデザインスクールの我究館にいたことがある。私が総合系コンサルに入れたのは、大学の教授から経済と経営の指導を受けたことと、我究館のおかげだと思う。
当時、我究館の幹部は、創設者の杉村太郎さんと、坂本章紀さんだった。杉村さんは、慶應の先輩でもある。
坂本さんは、当時は「早稲田のなかでは滑り止め」と言われていた社会科学部卒業だが、NTT東日本に入社し、トップクラスの営業成績を納めた。
坂本さんが就活した時の自己PRは「私は場数を踏んでいます」だったらしい。海外、アルバイト、ボランティアなど、かなり色々なことに取り組んだようだ。
私も、場数を踏むことは重要だと思う。ドイツに出張したときのことだ。クレジットカードが壊れて使えなくなり、電車に乗れなくなった。小銭がなく、ピンチだったが、たまたま通りかかった女性にユーロ紙幣と小銭を両替してもらい、電車に乗れた。機転をきかさないと、帰国の飛行機に乗り遅れるところだった。
なぜ場数が必要かというと、ピンチの時にも平静を保ち、切り抜ける思考を磨くためだ。「ピンチを楽しむ」くらいの度胸があるといいだろう。外国の人など、全く自分とは異なるタイプの人と会話する能力も必要だ。ずっとガリ勉できた人は、こうした能力は低い。海外でナンパできるくらいなら、上出来だ。私もバンコクのバーでナンパしたことがある。失敗したが。
営業などの、頭脳よりも話術や行動、相手の心理を読む仕事は、学校のお勉強よりは、場数のほうが重要だと思う。
もちろん、コンサルなどであれば、場数よりも頭脳のほうが重要だが、コンサルであっても場数が重要でないわけではない。
頭で考えること、勉強も重要だが、あてもない海外一人旅など、ぜひ、色々なことに挑戦してみてほしい。