脱、JTC的な働き方!(脱、年功序列・メンバーシップ)
JTC(伝統的な日本企業)はオワコンと言われている。JTCの特徴は以下だろう。
・年功序列、生え抜き・社歴主義
・実力、スキルよりも学歴と従順さ
・長時間労働
・人事部がローテーションを決める、ジェネラリスト志向
・社内での評判や派閥が重要
だが、こうしたJTC的な人事や働き方は否定されてきている。日立製作所は、新卒採用で、聞き分けの良さそうな、従順そうな若者を採るのではなく、ジョブ型にふさわしい「プレゼンテーション面接」に変更した。ジョブ(ポジション)も社内と社外に公開し、社外からも広く人材を集める方針に転換した。また、グローバルロジック買収をテコに、海外人材を集めてグループの社風も変革している。似たようなことはルネサスエレクトロニクスも実施している。欧米の半導体メーカーを多数買収して、日立・三菱電機・NECから続くJTC的な社風を大胆に変えてきた。富士通も、SAPジャパンの福田譲元社長をヘッドハントするなど、社外の優秀な人材を多数採用して変わってきているのだ。
JTC的な働き方を変えるには何が必要か?考えてみたい。
脱、内向き!社外へのアピール
日本経済新聞によると、大企業の採用は、半数超が中途採用となり、新卒採用の人数を超えた。ほんの10年前までは遥かに新卒採用のほうが多かったので、劇的な変化だ。聞き分けの良い従順な若者を採用して自社の色に染めるやり方は変わらなくてはならない。労働者も、社内の顔色をうかがうのではなく、スキルを磨き、LinkedInなどで実績をアピールしなくてはならない(もちろん、機密情報を漏らさず、ぼやかしてのアピールとなる)。社外人脈も重要となる。
脱、長時間労働!自己研鑽が大切
言われるがままに長時間労働していれば、昔は良かった。だが、長時間労働など「会社への忠誠心」よりも、即戦力スキルのほうが重要になった。ブルシット・ジョブを長時間やっても報われることはない。1日8時間で仕事を終わらせて、即戦力スキルの勉強をするほうが重要だ。常にリスキリングをして、新しい自分に生まれ変わる覚悟がないと、これからは年収は上がらない。年功序列でいつか年収が上がると期待しても無駄だ。
会社へ自分の計画をアピール!
昔は、人事部が勝手にローテーションを決めていた。これからは、自分がどのようなスペシャリストになるのか、自分で決めていかなくてはならない。キャリアを計画し、会社にどのように貢献できるのか、自分で考えて自分で上司や人事部にアピールしなくてはならないのだ。受け身では何らチャンスは巡ってこないだろう。
脱、学歴!
まだ、学歴社会は崩壊していない。いまだ、東大京大一橋大や早慶、地底を中心にJTCはまわっている。しかし、少しずつ変化の兆しもある。学歴よりも、即戦力スキルが重視されつつある。教育も変わっていくだろう。偏差値ではなく、「何のプロフェッショナルを目指すのか」が問われることになるだろう。
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