ASD/ADHDの強み
ASD/ADHDは、一定の頭脳があることが前提にはなるが、「強み」になることもある。私は、自分で強みになっていると思う。ただ、「決定的な弱み」もある。自分自身が発達障害に苦しみながらも、何となく理解してきた特性について、書いてみたい。
ASD
ASDは、基本的には変化を辛く感じることが多いと思う。また、こだわりが強く、自分の好きなことであればいくらでも勉強してスキルを伸ばせる傾向がある。さかなクンもおそらくASD傾向ではないかと思う。このように、ASD傾向があると、強みとして「一つのことで大成する」ことができる場合もある。だが、弱みもある。最初に書いた通り、「大きな環境などの変化が苦手」というものがある。私はASDよりもADHDのほうが強いので変化はむしろ好きなのだが、ASD特性だけの人は、変化が苦手なのではないだろうか。転勤や部署異動が多い会社や、事業環境の変化が多いスタートアップなどは、ASDの人は適応が難しいと考えられる。また、「自分のルール」に厳格な人が多く、それが破られると不快になることもある。ASDの人が得意そうなのは、ITエンジニアや理系研究者、医師(ただし内科医である、外科医は微妙かも)、法務部や弁理士などスペシャリスト系であると思う。
ADHD
ADHDは多動性・衝動性が特徴だ。リスクテイクを恐れない傾向もある。私の場合は、リスクテイクをゲームのようにむしろ楽しむこともある。そのため、起業家やYouTuber、コンサルティング会社、政治家、投資家などが向いているだろう。初対面での印象は良いことが多い。物怖じせず発言することができるし、情熱的で魅力的と思われることもある。ただ、ADHDにも弱みはある。突発的に何かをしたり発言したり、計画性に乏しいことがある。ADHDの人はOutlookの予定表などで自分自身をコントロールして、「計画外のことはやらない」と強く自己暗示することで成功できるかもしれない。ただ、それをしてしまうと、臨機応援な対応に強いADHDの強みが無くなることでもある。冷静さ、慎重さと臨機応援さのバランスがとれれば、ADHDは仕事ができる人が多いだろう。興味の幅が広いので、色々なスキルを身につけることができるし、老成しない傾向にあるので、中高年でも精神的に若々しく、リスキリングもできる人が多いと思う(逆にいえば、子供っぽいともいえる)。また、ADHDの人は「不注意」の傾向も多い。ケアレスミスは要注意だ。そのため、公認会計士や経理部などはあまり適正が無いかもしれない。ただ、これも訓練で何とかなる場合もある。自動車の運転などは慎重になったほうがいい。また、大きな決断をする前にノートに書いてよく検討するとか、大きな決断はパートナーと一緒に相談してするなどが好ましいだろう。
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