見出し画像

ルパン三世 PART 4・PART 5 傑作選

ルパン三世 PART 4とPART 5の傑作選を紹介する(独断と偏見)。

PART 4

第20話「もう一度、君の歌声」
感動する話である。イタリアの国民的女性歌手、ノラのマネージャーの男性(マーティン)は、本当はいけないことだが、歌手ノラと交際していた。その後、二人は結婚。それから、数十年の月日が去り、ノラは寿命がつきようとしていた。マーティンは、彼女の命がつきそうなことに心を痛めて、思い出の品を全て処分しようとする。ルパンは二人の思い出の自動車を盗み出すが、これが二人の思い出のものだと悟ると、二人のデートの定番だったスポットに自動車に乗ってたどりつく。ルパンは、通信機ごしにノラの歌を歌い、マーティンは感動する。泥棒だが、二人の愛のために、自分の懐ではなく二人の思い出の場所に自動車を届ける、粋な演出をしたルパン。フィクションだが、やはりルパンは男の中の男であった。

若き日のマーティンとノラ

PART 5

第23話「その時、古くからの相棒が言った」
第24話「ルパン三世は永遠に」
ヒトログという、人間を分析するAIのせいで、ルパン一味はピンチに陥る。五エ門の心にある「自分はルパンにとって何者なのか?」という疑問を、ヒトログ開発者のエンゾはたきつけて、五エ門をルパンと決闘させるようにしむける。このあたりは、エンゾはさすが頭脳派といったところだ。まともにルパンや五エ門と戦っても勝てないので、分断を狙ってきたわけだ。ルパンは命懸けで五エ門と戦い、彼の疑問に答え、倒れる。二人は駆け付けた警察官らに逮捕される。その時、次元はヨーロッパのどこかの街で、警察官の捜査に追い詰められていた。ヒトログのせいで彼の行動は予測されてしまっていたのだ。そこに現れ、助け出したのはアルベールだ。彼はルパンの元相棒である。ただ逃がすのを助けただけではなく、(おそらく)フランス軍の武器を横流しし、次元が護送中のルパンを救出する支援もした。次元はアルベールから受領した戦争でも使える武器で、警察特殊部隊を全滅させ、ルパン・五エ門を救出する。この時の次元は最強・無双であった。その後、ルパン一味は身を隠し、ヒトログでも検出できない状態になる。そして、ヒトログすら予想できない方法でエンゾの本社があるビルへ突入する。そこに捕らえられていた峰不二子に愛の告白(と自分の真実の素顔を明かす)をして、二人は結ばれる。ヒトログにもデータが無かった真実にエンゾは興奮するのだった(ルパンとの戦いはもうどうでもよくなったのか?)。アメリカ軍はヒトログをテロリスト扱いし、ヒトログ本社に爆撃をしかける。ルパンたちとエンゾ、アミは決死の脱出をする。そして、エンゾは父親としての心を取り戻すのだった。

こちらのブログも大変面白く、解釈として素晴らしいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?