複数スペシャリストのすすめ
以下の記事でも紹介したが、AIの発達で、プログラミングなどの作業の半分程度は自動化・工数削減できる時代になってしまった。
つまり、「プログラミング一本で稼ぐ!」というのは、昔とは違って困難になるだろう。ChatGPTやGeminiに依頼すれば、ある程度の簡単なプログラミングは自動でできてしまうのだ。もちろん、人間がチェックして最終的に責任を負う必要があるので、プログラマーが全滅することはありえない。しかし、低スキルの人材は不要になる可能性がある。
そこで、複数スペシャリストを提案したい。システムエンジニアであっても、簿記1級やUS CPAの資格を持っていれば、会計システムに強いエンジニアとして生き残れる。「xxのソースコードを作成して」というAIへの依頼は可能だが、「わが社に最適な会計システムを構築して」という依頼は、まだ今の時点では不可能だからだ。会計・ファイナンス・SCM・マーケティングなどの業務要件とシステムの組合せは非常に強いのだ。
システムの中で複数の専門性を持つのも良いと思われる。例えば、SAPとAWS、セキュリティとAWSなどだ。「SAPをAWSのクラウドで実現する最適な構成を教えて」とAIに依頼しても、まだ今の時点ではAIは回答できないだろう。しかし、「xxの要件を満たすSAPのカスタマイズ設定を教えて」だと、答えられる可能性がある。複数スペシャリストのほうが生き残れる可能性は非常に高いのだ。
語学と業務、語学とITという組合せも強いだろう。文字の翻訳はAIは強いが、話し言葉の通訳はまだ人間のほうが強い。英語とSAP、英語と会計・法律などは強いだろう。会計や法律の場合、日本と米国の両方を知っていると非常に強い。アメリカは世界最大の経済大国だからだ。
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