人生は、商売だと思えばいい
相互エージェントである、社会的存在であるということが「商売」ですね・・・。 『新約』では「汝の敵を愛せ」とありますが、ヘブライ語で「愛する」と「知る」とは同語が使われ、意味からすると「汝の敵を知れ」になるはずです。『旧約』「創世記」に「その夜、アブラハムは妻サライを知った」と翻訳される箇所がありますが、意味上は「愛した」です。
『新約』のストラテジーは、「敵を知る」ということが「敵」という固定観念で相手を観て争うのではなく、相手と対話し、何を考えているのか、何が摩擦を発生させているのか、ちゃんと知って理解するべきである、としています。そうすれば、無用な争いもせず、平和な関係に至るのではないか、「天の国」とはそうしたものだ、とメッセージを伝えています。
「商売」とは社会経済活動であり、社会関係性における相互エージェント作用の等価交換を為す「契約」だと思います。これこそが「新しい契約」『新約』であり、族中心主義の『旧約』を超克するものだということだと思います。