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地球は青かった、グローバルブレインは赤かった
【緊急ニュース】DeepSeek騒動その1〜創設者梁文鋒氏とは何者か?
塚本先生は「地球は青かった」の言葉で有名なガガーリンをご存じでなかった世代なのですね。地球をその外側から初めて眺めた言葉は、世界観・人間観の階層を現実的地平にしたと思いますが、今度はグローバルブレインの現実化方向を示して世界観・人間観(知性観)の階層を引き上げる時代になった気がします。どの言葉を採り上げたらいいでしょうか?
塚本先生が指摘された企業形態の「問題」に対しての部分でしょうか?『福音書』の「山上の垂訓」にある「野の百合を見よ、空の鳥を見よ、(略)、明日を煩うな、明日は明日が考える」の実践でしょうか?『福音書』では「葡萄園の労働」の譬え話に続き、人間社会の労働対価(資本主義)の考え方を超克し、生産も分配も「明日」=自然が為すという、今で言うベーシックインカムのメッセージを記しています。マルクスが下敷きにしたトマス・モア『ユートピア(どこにもない場所)』は、そうした『福音書』のストラテジーを受け取って書かれたとされます。保田先生も常に仰る技術の集合知的様態、イノベーションの方途を示した言葉が、今度の「地球は青かった」に当たるでしょうか?
ここで松田先生も高く評価されたDeepSeek社、創設者梁文鋒の考え方が、グローバルブレインを構築して、それを俯瞰して眺めて「地球はコミュニケーションネットワークで拡張脳になった」と言わせしめる考え方の様に思えました。
(ホーキング来日時の案内も松田先生がなさったと、先日お話されていましたが、当時のソ連の宇宙開発研究者の案内もなさったとのこと、やはりお若い時から凄いです!)
上に書いたように、初期キリスト教共同体の原始共産形態をトマス・モアが記し、マルクスがそれを下敷きにして社会・共産制を論じ、その現代への流れが、今に至ったということだけで、「しゃれ」て表現すると、当該の言葉は次のようになりますか?
「地球は青かった」
「グローバルブレインは赤かった」
・・アルトマンというアートマンは、ブラフマンを追い求めているけれど。
【緊急ニュース】DeepSeek騒動その2〜DeepSeekによるAI業界革命
「コミュニケーション・ネットワークありき(始めに言葉があった=アルケーはロゴスである)」の現実化ではないのでしょうか?オープンだからこそコミュニケーション・ネットワーク上での働きが発展できるのであって、閉じてしまえば「ガラパゴス化」して、固有性・個性は生まれると思いますが、普遍性は進展しない。
合衆国の普遍性は、嘗てのローマ帝国の様に当時の世界中(インドの仏僧迄いた)の叡智を集合集積知化できたところにあると思います。日本も徳川幕府が小国を統べていたからこそ、明治政府に移行しやすい部分もあったと思います。Pax Romanaも徳川太平の世も、文化・情報を、そのコミュニケーション・ネットワーク上ではオープンで発展させたように思います。(今年のNHK大河ドラマは「蔦屋」の話らしいですが) 進化・発展の競争というか、試行錯誤、シミュレーションで、所与条件に対する最適解で自然選択に有利となるベクトルを見出すことが、どう考えても普遍性への流れになる気がします。その所与条件とは、グローバルブレインの構築ですが・・・。