クヴァルク Quark
ウィキペディアでは、「クワルク」となっているが、ドイツ語では「クヴァルク」と言う。ドイツ語のアルファベット「Q」は、[ku:]と言うが、単語の中ではほぼ「Qu」と綴られ、[kv]と発音する。それで、「クヴァルク」となる。
さて、クヴァルクとは乳製品である。乳製品にはドイツでは色々あるのであるが、乳製品の分類の区分けは、1.乳酸発酵があるか、また、2.乳脂肪がどの程度含まれているかの二点である。乳酸発酵の前であれば、生乳は、クリームか低脂肪ミルク(Magermilch:マーガーミルヒ)に分離される。乳酸発酵の後であれば、生乳は、サワーミルクか乳清または乳漿に分離される。
クヴァルクは、このサワーミルクから、水分を若干更に抜いて、謂わば豆腐のように凝固化し、それを攪拌して製品として安定させるが、所謂フレッシュ・チーズにする直前の段階の乳製品であった。乳脂肪は、10%から40%程度までのものがあるが、現代の製造方法では、まず、上述のMagermilchを凝固・発酵させ、その後、クリーム・乳脂肪を用途に合わせて添加していく製造方法が取られているそうである。
フレッシュ・チーズより乳脂肪分が低く、それでもパンの上に付けて食べられる流動性なので、ドイツの、朝食の食卓で好まれている乳製品である。
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