AIによって日本のIT多重下請け構造は良くなるのか?

AIに仕事を奪われた絵師というnoteを先日読みました。絵師と言ってもその人の名前が売れていた訳ではなく、クライアントの指示通りにイラストを描く仕事をしていた人がAIによって仕事を奪われたという話です。この話を読んで、私は日本のIT業界の多重下請け構造も良くなっていくのではないかと思いました。

日本のIT業界は大手SIer企業がクライアントからシステム発注して貰って、システムの設計だけしてコーディングを下請け業者に発注しています。このプロセスで一部の仕事をさらに下請けに発注するなど多重下請け構造になっています。

今回AIに仕事を奪われた絵師は設計されたものをただコーディングする下請け業者に当てはまるのではないかと私は思います。今のAIの進化は凄いです。ほんとにコーディングだけなら人が書く必要は無くなってきています。

そうなると、ただ設計書通りにコーディングする下請け業者は要らなくなってきます。下請け業者は大手企業から中抜きされて仕事を貰っているので、単価が安いです。なので、この単価が安い仕事は今後無くなっていくのではないかと思います。

そうすると、下請け業者は単純なコーディング仕事がなくなるためシステムを設計する仕事をしていかなければなりません。または他の仕事を探す必要が出てきます。システム設計の方が単価が高いので給料も上がります。また、下請けコーディングよりは他の仕事をした方が単価も高くなるかもしれません。

もちろん、コーディングの仕事自体完全に無くなるかは分かりません。人がコーディングしたアプリに価値が出てくるかもしれないですし、そこはまだ分からないです。ただ、今の現状をみると私は単純な下請けのコーディング仕事はなくなりそうだなと思います。

これは日本の多重下請け構造に良い影響を与えると私は思います。これからのIT業界も楽しみですね。

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