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衣食住、「衣」キミに決めた!

前回の記事では、今まで撮影してきたテーマから見えてきた2つの軸から、撮影企画を漠然と大きかったものからより具体的に絞り込み、撮影テーマを「現代を生きる人々が背負う衣服の文化やその変遷」として設定した過程を書きました。

衣食住の3つの中でもテーマを「衣」に絞ったのは、2年生進級時の春休みの「ホームタウン」という課題を通して、自分が街中で興味を持っているものと関連しているのでは、と思ったからです。

東京の街中をカメラを持って撮影をする中で、自分が無意識のうちに撮ってしまう対象がいくつかあると気づいた。傘をさしている人、鮮やかな色が積まれているゴミ置き場、街を行き交う人々が着ている制服。

ホームタウンの課題をするときにメモしていた文章です

このメモから、私は町中を歩いていると色に対して興味を持ったり、一目で自分を表すものが好きなのかもしれないという傾向が見えてきました。

歴史と文化と宗教や民族とが複雑に絡み合うだけでなく、色鮮やかで奥が深い「伝統衣装」をテーマにすることにしました。

以前は日常的に着用されていたであろう伝統衣装、民族衣装は現在、日常服、平常服として着用されている国もあればいない国もある。
その事実を踏まえて、伝統服だけではなく、現在着用されている衣服(例えば洋服)が製造されている工程も撮影し、伝統が変化していく様子を捉えていきたいと考えています。

そんなわけで、いまは各国の伝統服や平常服、その変遷について0から知識を習得中です。同時進行でグローバリゼーションの影響についても学習中です。

今日のメモ📚

道明三保子(2021)
「アジアの伝統染織と民族服飾」あっぷる出版

インドで女性はサリーが今でも日常的に着用されているのはなぜなのか?と以前抱いた疑問が解決しました!

予想通り、身体を締め付けないことで風通しが良く、発汗と汗を蒸発させる女性のサリーは高温多湿のインドの気候に適しているから、ということでした。

学びの要約・気づき
「アジアの近代化と伝統服飾」(pp40~45)
民族服制作と着用が民族の中での女性教育システムの根幹を担っており、民族服を作る工程を教えるだけでなく、民族や家庭のしきたりを教える場でもあった。しかし、紡いでいた糸を買ってくるようになるなど、自給自足体制は近年減っている。
→服を作る以上の意味を持っていた民族服を作る場が変化することによって、民族の中での繋がりや風習の伝達場はどのように変化しているのか?

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