久しぶりに心が踊った話 : 視覚障がいを持った方と遊んだ初体験
※今回の画像は、誕生日のお祝いとして個人でインターンをさせていただいている方がご馳走してくださったやランチです!全てが死ぬほど美味しいのに、お肉は大きいしパンはおかわり無料。めちゃくちゃ幸せを感じました。
どうもこすけです。今日は、この前から書きたくてしょうがなかった素敵な体験を書きたいと思います。
体験の背景
自分は現在、視覚障碍を持った方と晴眼者の方が一緒に遊べるボードゲーム、つまり「見ても見なくても見えなくても」遊べるボードゲームの開発・配布プロジェクトを仲間と行なっています。詳しくはこちらのInstagramから是非ご覧いただけるととても嬉しいです。
そちらのInstagramでも軽くお話しさせていただいていますが、なぜこのプロジェクトを始めたかというと、自分が感じていた大きな課題感があったからです。
自分は秋学期の授業で福祉の授業をとっていました。その中で、精神障碍や身体障碍など全般を学びました。その中の視覚障碍を扱った授業で、視覚障碍を持った方の多くが保護者に服を選んでもらうか、自立している方の多くがスマホの機能で色を判別してもらって、場や雰囲気に合わせた色を「選ぶ」のがほとんどだということを知りました。その時、これまでの経験が複雑に絡み合いながら、「楽しさを共に共有できているだろうか?」という問いが生まれました。その問いから派生する形で気づいたのが、世の中のエンタメや遊びのほとんどが視覚を使うことを前提としていること、そして、自分自身がこれまで視覚障碍を持った方と遊んだことがないことでした。
「楽しさを共有できる場所やモノがない」という課題意識から、周りの人に声をかけ、プロジェクトを発足しました。また、プロジェクトの中で、盲学校に以前勤め、今も視覚障碍にまつわるNPOの代表をされている方や、視覚障碍の協会の代表で実際にご自身も視覚障碍をお持ちの方。そういった方々にヒアリングをする中で、楽しさを共有する場・モノがないことによって、視覚障碍をお持ちの方は自立性に、晴眼者の方はステレオタイプを持つことにとても影響するのではないか、という確証に近い仮説が生まれました。そういった課題をクールに、そして楽しく解決したい。その思いから本プロジェクトが始まりました。
心躍る体験
そして話は戻り先週、先ほど紹介させていただいた元盲学校の教員のご協力で、視覚障碍を持った方々にボードゲームの試作品を体験していただく貴重なご機会を提供していただきました。全盲や弱視を持った、3人の方にご協力していただき、他にも晴眼者の大人の方々や小学生、中学生の方々にも体験していただきました。
その中で本当に感じたのが
垣根を越えて楽しさを共有できる場は作られていくべきだ
の一文でした。
頭では「視覚以外自分達と変わらない人」と"知識"ではわかっていつつも、いつの間にか「駅のホームで避けなきゃいけない人」というような無意識の謎の分断が行われていると思います。良い例えではないかもしれませんが、「英語を習っているのに、実際に喋ってみると全く違うし喋れない」みたいなところと似た文脈なのかなと思っています。
実際に一緒に遊んでみると、本当に何ら他の人と"変わらなくて"、ただご自身が持っている視覚の困難も、それをそのままで受け止めていました。
「可哀想、は違う。」
生活への深刻さは違うけど、左利きの人と一緒にご飯を食べるときに左側が通路になって隣の人とぶつからないように座ってもらうのと同じ。何らかの不慮の事故や病気で後天的に視覚に障がいを持つことになってしまった方には失礼かもしれませんが、そのように「可哀想だと思って"異人扱い"するのはいい加減にしないと。」と感じました。
ですが、これを実際に読んでいただいている方にも80%まではご理解いただけているかもしれませんが、100まではいかないと思っています。それはやはり「知識」であって「経験」ではないから。
本当に楽しくて、自分のこれまでの「理解しようと頑張っていたもの」も本当の意味で理解できました。
だからこそ「垣根のない楽しさの場・モノの創出」には真剣に、けど楽しく取り組まなきゃいけない。そのようなある種の使命感を得ました。
ちなみにですが、プロジェクトのメンバー募集中です!今回の第一弾のボードゲーム作成後も、第二弾の作成やイベント開催、新規事業なども検討しています!ご興味ある方は是非お声がけください〜!!
ではまた5日後に👋
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