「話し上手になりたい!」という人に勧める3つのこと。その3。『練習あるのみ!』
さて、少し時間が空いてしまったが、『話し上手になりたい』と思う人が陥る3つめの落とし穴について書いてみよう。
既に3つのポイントは紹介してあるとおりで。
1.まず人の話を聞こう!
2.無理に面白いことを言おうとするな!
3.最終的にどうしたって練習あるのみ!
最後は場数を踏むしかないという結論に至る。
1つ目と2つ目はこちら。
さて、ここで
「私はいつもいろんな人と話をして練習している! だけどなかなか上手にならない!」
という人に見てもらいたいのがこちら。
「嫌われる人の話し方」10の共通点(東洋経済オンライン)
1.会話の冒頭に、「でも」「いや」を付けるのがクセになっている
2.他人の悪口を言う
3.自分の話ばかりする、人の話を聞くことができない
4.上から目線でアドバイスをする
5.目をほとんど合わせない
6.話を聞いているときに体を揺らす
7.笑顔がない
8.店員に偉そうな態度をとる
9.店で大きな声で話す
10.スマホいじり
なぜか嫌われる人の話し方(日経スタイル)
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO09937020V21C16A1000000/
●自慢話をする
●自己主張が強い
●いい訳をする
●語尾の使い方が曖昧である
●感謝の伝え方が不十分である
双方に入っているのが自分の話ばかり、自慢話をする。
あと、もしかしたら自分の得意分野の話ばかりをまくし立てる、いわゆる「オタクしゃべり」になっていないか?
※「オタクしゃべり」自分の得意分野になると途端に声が大きく早口になって得意気に話す。ちょっと別意見を言われたりすると途端に不機嫌になったり、意固地になって反論したりするのも特徴。
上記の中で私が大いに共感を得たのが
「会話の冒頭に、「でも」「いや」を付けるのがクセになっている」
とにかく”否定から入る”のがクセになって居る人って居ません?
あまりにヒドイので「なんでいつも否定するの?」と聞くと本人は至って真剣に「いや、否定したつもりはないんだけど?」と逆になに言ってんの? みたいに聞いてくる。
もしも親しい人でそういう否定から入るクセの人には思い切って言ってあげるのもいいかもしれない。「なんで否定するの?」と。
本人が無意識に否定的な語句を口にしているだけなら、治るように付き合ってあげるもよし、治らない、もしくは自覚あって否定してやろうなんて下衆な考えの持ち主ならば付き合い方を考えよう。
と話を元に戻そう。
結論、何が言いたいかというと、上記のような人間になっていないか? あるいはそういった要素を含んだ話し方になっていないか?
そこを注目して欲しいのだ。
もしそうであったなら、話し上手になれないどころの話ではない。
話せば話すほど相手にマイナスの印象を与えてしまうのでは最悪だ。
もしも、「いつも自分はいろんな場所でいろんな話をしているのに、どうもトークに花が咲く気がしない」という人はちょっと思い直してみるのもありかもしれない。
とはいえ、ちょっと自分の得意の話題になったら、声を張って早口になってしまう気持ちもわからないでもない。
そこでそういう人には1つアドバイス。
周囲の反応を見て会話の速度を下げよう。
もしもたくさん話しているのに、どうも周囲がついてきていないなぁ、何て思うのであれば、会話のテンポを下げてみる。
相手の相づちを待ったり、反応を見てみるのもいい。
要はそこで相手が「それで?」とか「ああ、なるほど」となっているのを見てから続きを話すようにするのだ。
そうすると独りよがりのオタクしゃべりが、一変!
物知りな人のちょっとした知識トークになるのだ。
もちろん、それだって「こんなこと知ってるんだよ、スゴイでしょ!」という自慢になってしまってはまた元の木阿弥。
自慢話にならないように、会話のトーンとテンポを下げて話すことをオススメする。
「なにを話せばいいかわからないから言葉に詰まるんだ!」という人
さて、いろいろ頭の中に話をしたいことは駆け巡るのだけれど、どう言えばいいか正解がわからない。
よくそんな意見というか悩みを聞く。
残酷なようだが、雑談や日常会話に正解はあってないようなものだ。
だが明らかに間違いはある。
例えば、だ。
女子トークに花が咲くような、インスタ映えするスイーツを出すカフェで、男同士が先日行った風俗の話で盛り上がるなんてのは、誰が見たって言語道断だろう。
極論だがこういう空気を読めない会話はボツだ。
では正解はないが間違いはある。
その地雷を踏まないように結局一歩も踏み出せない。
故に話が上手くならない。
いやこれも本末転倒。
さて、これについては、岡田斗司夫氏がyoutubeでこう言っている。
戦闘思考力とは?ハンターハンターのビスケに学ぶ考え方#3
(1分15秒辺りから)
「最初から綺麗な絵を主線で描こうとしないで、スケッチのように何本も線を書いていく内に、自分の綺麗だと思える線を描けるようになる」
結局のところ会話なんて、他人に100%伝わるなんてのは幻想でしかない。
なら誤解を怖れずに様々な言葉を投げかけて応酬するしかない。
つまりトークだ。
以上に2つの事例を鑑みて、私が至った結論。
練習あるのみ!
なのである。
結局、トーク=会話などと言うモノは自分1人で出来るものではない。
聞き手という相手が居て初めて成立するモノなのだ。
その聞き手に過剰にストレスを与える一方的なしゃべりをトークだと勘違いしていないのであれば、コレまで私が記したことに留意して話をしてみればいかがだろうか?
いろんな相手に同じ話を何度もすればいい。
そのうちその話がブラッシュアップされて、より要点を浮き彫りにして上手く伝えることが出来るだろう。
そうしていくうちに、みんなが聞いて喜んでくれる『鉄板トーク』が産まれるのだ。
とはいえ、なかなか人前で話をする機会が失われていく最近の世情ではあるが、この機会に見つめ直すのもいいのではないか?
と、私はそう思うのである。