Words You Have to Learn to get 500
増刷版がそろそろできて市場にも流れ出す頃なのではないかと思います．ところで，やはりこの本の対象読書も，TOEICの勉強をしている読者も，すべてではないけれどもはやり単語をきちんとひとつひとつ覚えて（というか忘れてもいいから何度も覚え直す）のは大事です．語註をうまく使ってください．
市販の単語集で覚えたいという人もいますが，あまりいい本はありません．何度も書くことですが，ベストセラー『金のフレーズ』は素晴らしい本ですが，平均値よりも上の人が使ったほうがいい本で，もっと前に超初級者が覚えなくてはいけない単語やフレーズがあるのに，この本を使うことはぼくはハッキリ云ってよくないと思っています．というか，同じ著者がわざわざ『銀のフレーズ』という本を書いているので，このフォーマットの穴埋めフレーズを完成させながら語彙を固めるアプローチが好きならばこちらを使うべきです．
ただ，初級者はこの『金のフレーズ』『銀のフレーズ』方式の単語集の作り自体についていけないということもあるので，それならば，有名なTOEIC本著者のものとしては上をお勧めします．これも比較的基本的な語を拾ってあるところがいいです．
いずれにせよ，超初級者のみならず中級ぐらいまでのTOEIC学習者は初めてみたという単語の数を減らすための語彙学習をするのではなくて，知っている・見たことのある単語の意味を再確認し，使い方を身につけるぐらいのつもりでいたほうがいいです．まあ，こんなことを書いても無駄だということはわかっているんですけどね．おそらく上の黄色い『頻出英単語』のやさしめの語300ぐらいともっとやさしい英検5級とか英検4級とかでも覚えなければいけない前置詞・限定詞・動詞・代名詞などの200語ぐらいをしっかり覚えれば見違えるし，TOEIC500を超えるのはもちろんなこと，ハイスコアはもちろん，ビジネス・留学用の英語であれ，カジュアルな会話であれ，本格的な英語学習をはじめる前提として十分な英語力を手に入れられることができると思うのですが…．
TOEICには関係ないけど，こちらの方もなかなかAmazonでも最後の10冊の在庫がなくなりませんね．これがなくなったら本当に増刷がかかるのかも知りませんが．初級者は中上級者の勉強の表面だけまねて時間を費やしてもできるようにならないし，勉強自体したくないだろうから，とりあえず先に行けるためにまずやったほうがいいことをうまくまとめて本にすると楽ができていいだろう，とぼくは考えがちなのですが，最近は，初級者ほどいちばんよく売れている本を自分よりもできる相手と使っていないと安心しないのだ，ということに気づきました．だから，自分の本がベストセラーにならない限り，売れないわけです．でも，ベストセラーって売れている本のことなんで，という話になってしまいます．
ということで，期待はしていませんが，大事なことはこの記事ですでにボールドにしているので，そういう語彙学習をやると成果がでると思いますよ．