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Truth Be Told

いちおう同じかんき出版の『ゼロから覚醒』シリーズなので少し気になっている『ゼロから覚醒 はじめよう漢文』をAmazonで確認すると,結構いい位置につけているみたいなので,もしかすると出版からわりとすぐに増刷がかかるんじゃないかと思います.調べてみると,著者の人,漢文の本をたくさん出しているので,これぐらい実力がある人なら当たり前のことなのかもしれません.

さて,『ゼロから覚醒 はじめよう英作文』(かんき出版)ですが,少しずつ少しずつ売れている感じです.まあ,Amazonで数日に1冊売れるかどうか,という感じです.売り出されたころとは違い,売れてもそのぶん補充されなくなって11月23日現在では「残り15冊」のような表示のされ方をしています.ひょっとすると,この15冊がなくなるといったん仕入れに時間がかかるような状態かもしれません.

まあ,これで本当に在庫がなくなり,増刷になるならば著者としては嬉しいですが,これから使おう/読もうとしている人からすれば,買おうと思っていらすぐに届かなくなってしまうのは困りますよね.だから,気になっている人はいまの15冊の在庫がなくなる前に注文したほうがいいかもしれません.でも,実際のところ,オンライン以外の場所でどれだけ出回っているのか,売れたのかわからないので,案外すぐ補充されてしまうかもしれませんが.

上(↑)の漢文の本をみてちょっと気付いたことは,『ゼロから覚醒 はじめよう英作文』でぼくは,やたらと長めの「はじめに(Preface)」で引き込もうとしたけれども,『ゼロから覚醒 はじめよう漢文』では,「はじめに」はわりとあっさりで,その代わり,最初の章で「漢文」とは何か,ということを丁寧に書きながら,学習者を少しずつ世界に引き込もうとしているところです.もちろん,漢文と英作文は違うけれども,乱暴な云い方をすれば漢文って英米人の学生にとってのラテン語という外国語と同じなのだから,「英作文」とは何か,とか「書く」とは何かをわかってもらう手もあったかな,とは少し思います.ただ,明示的に(explicitly),書かなかったけれども,練習問題を通じて,「(英語で)書く」ってどういうことか,というのはわかってもらう仕掛けはしてあるつもりなのですが…

英語教育において先進的な人も,保守的な人もよく参照する権威ある指導者向けの文法書としてThe Grammar Bookというのがあります.で,この著者も云っていることなのですが,文法がとか語彙がとか発音がとか,論理や表現がコミュニケイションとかそういうことももちろん大事だけれども,結局,語学学習というのは習慣づくり(habit formation)なので,続けて学習する気にさせられるかが大事で,そのために「つかみ」が必要になってきます.その「つかみ」をどうやるかは人によって違うでしょうね.

ゼロから覚醒 はじめよう英作文』も,類書が文法・語法の説明や,頻出トピックの暗記や画一的なテンプレートの提示にとどまるものが多い中,違った切り口(それも,本質的ながら成果に直結するもの)を提示することはできていると思っていますが,「つかみ」は『ゼロから覚醒 はじめよう漢文』には及ばないかもしれませんね.まあ,でも,漢文も英作文も必要な人は,『ゼロから覚醒 はじめよう英作文』も目を通してみてください.英語が得意な人は「なんだ,こんなことかよ」と思うかもしれませんが,苦手な人は,それこそbreakthrough(覚醒)になると思うし,この「書く」意識が少しわかると読むことも苦痛でなくなって,文法や語彙の勉強と英語を理解して発信する,ということがつながるのですが….

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