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What the World Probably Needs

英語だとどうしても「実用」と「教養」が対立軸になります.でも,その「実用」とか「教養」とかいうのの定義は怪しくて試験に出る「教養」が「実用」的なことがあり得たり,実際によく使われる英語を追い求めることが「教養」を求める好事家の対象とされることだってあり得ます.

でも,おそらくですが,教材であれ,プログラムであれ,求められているものは,この2つの対立というよりも,効率を度外視して好きなんだからひたすら量を追求するという態度ではフツーの人は耐えきれないので,なにかしら要領のいい,効率的な方法を取りながらも単なる一時凌ぎの結果だけをもとめるのではなくて,ある程度本質的なものを,ということなのではないでしょうか.難しいけど.

ただ,でも正直云って,どのような教材の書き手や,プログラムの製作者も結局は目指しているところで,どう外にアピールするのか,というのが違っているだけの気がします.リアリスト(現実主義者)が実はアイディアリスト(理想主義者)だったりすることはどこの世界でもあることです.

ぼくが近年出した『ゼロから覚醒 はじめよう英作文』や『15の論理展開パターンで攻略する英文ライティング』だって結局はそういう視点でバランスをとりながら落とし所を探ってできたものです.特に前者は,基本的に英語が苦手な人が書けるようになることをメインにしています.でも,英語のライティングとしての基本を考えていないか,というかというとそういうことはないわけで.でも,どちらかというとぼくは前者向けの部分をアピールしたいのに,そうはなっていないようです.不思議ですね.

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