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What do raters want to check?

1時的に順位が上がっていたみたいですが,まあ,落ち着くところに落ち着いたきもします.不思議なのは,本当はぼくとしては「英作文」より「ライティング」のほうがよかったのですが,この本,タイトル以上「ゼロから覚醒」であり「はじめよう」と書いてあるように英語に自信がない人がまず最初に取り組んで短期間で基本をマスターする本ですよ.これができてから和文英訳などのより洗練された,スマートなセンテンスを書くために他の本をやるべきなのであって.まずは大学受験用の英作文の力を身につけるために別の本をやったという人がこの本をその後にやってもそれほどピンとこないと思います.

こちらはAmazonではあと1冊だけ.Yodobashiか楽天のオンライン書店で新品なくなったっら,オンライン用の新品の在庫はなくなったということになります.でも,無理して買う必要はないですよ.今年中には別の出版社から改訂版が出ますから.

で,今回は大学受験とかTOEFLとかIELTSとかあるいは学校の課題などで何か書かされた場合,採点者はどこを見ているのか,というざっくりした話をします.ごくごく基本的なことなのですが,意外と学習者は勘違いしているようなので.

実は「あなたの意見を書きなさい」という課題でも,あなたの意見そのものには採点者はほとんど興味がありません.「あなたの体験を書きなさい」を書きなさいという課題でも体験そのものの独特性に価値を置いているわけではないんです.意見を書かせる課題ならば,ある意見を示した上でどういう形で相手に説得させるか,を見えています.体験を書く場合も,うまくその体験がどれだけ意味をもっているのかきちんと描写できるかどうかを見ているわけです.

あと,純粋な文法的な正確さや難度もあまり(あくまで「あまり」であって「まったく」ではないです)気にしません.自然に読めて上のことができていれば採点者の多くは文法は使えているのだな,と判断します.

これはごくごく当たり前の事のはずなのですが,受け入れられない学習者がいます.相手にわかるように書くことを意識して,自分の書いたもののクオリティーを上げて,その中に文法や語彙の習得やさまざまな形式やトピックへの対応があるので,その逆ではないわけです.

よくある「英会話ができるようになるにはきちんとした英文法の勉強が」というアドヴァイスがあります.間違ってはいないけれども,それを変に解釈して,英文法の勉強をコミニケイションと切り離された形でしてもそれが英会話にすぐつながるかのように錯覚するとはちょっと違う方向に行っているわけです.それと同じです.

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