Mastering 15 Patterns of Development in Writing
英文のサブタイトルMastering 15 Patterns of Development in Writingが示すように,この本の中心部は展開パターンをまとめてあるChapter 2です.
複数のセンテンスをつなぐスキルについては,『基本を学び構成力を養う 英語ライティングルールブック』でも触れてはいますが,切り口を変えて,今度の本では展開パターンごとにはまとめています.
ここにこだわったのは,ほとんどのライティングの学習者の問題点は,どんなdiscourse markerを使うかを知らないことではなく,要求されている展開パターン通りにかけないことです.抽象的でわかりにくいので例を挙げると,
上のような問題はそれほど苦になく答えられるけれども,
上を完成させるタスクになると思考が止まってしまう学習者が多いからです.結局は,この練習をしない限りはできるようにはならないので.
本書の使い方にははっきりとは書いていませんが,Chapter 2の展開パターンをマスターするには,まず最初のMale students loosen their ties, untuck their shirts, or wear their pants below the waistline.を書き写して,それから,要求された展開パターンにそって,Similarly, からはじまるセンテンスを自分で考えて書いてみてください.
これができないという人もいるでしょう.その人は,Sample Answerを空所だけでなくてセンテンス全部書き写してください.なんとか自分なりのセンテンスを書けた人は,それとSample Answerをよく見較べた後,やはりセンテンス全部を書き写してください.
自分はもっぱらデジタルで書く習慣がない,という人はタイプで構いません.
で,書き終わった後,自分が正確に写せているかを一応確認してください.少なからずの人が間違えていることに気づきます.
展開パターンを知るのは大事なのですが,身につけるには地道な意識をしながら写すという作業がお勧めです.この「意識をしながら」が大事で,ただの苦行をしている自分の姿に酔っているだけだとあまり意味がありません.スポーツでの反復練習も間違ったフォームでいくら素振りやドリブルやシュートの練習を数だけこなしてもしょうがないのと同じです.きついならば数を減らしてもいいので,意識してやることが重要です.