From Zero to Breakthrough
現代文ではじまった『ゼロから覚醒』シリーズに新しい本がまた別の教科から加わるようです.で,Amazonで見たら,総合のランキングが1万を切っています.ということは少なくとも現状ではものすごく売れている(実際は,まだ発売日になっていないのでものすごい数の予約が入っている)ことになります.
繰り返しますが,Amazonで売れているかどうかに対して最も信頼できる指針は,どんな本でも総合順位です.ジャンル別で1位を取ったとかいうのはあまり信用できません.また,常にいい地位につけていることが大事です.『ゼロから覚醒 はじめよう英作文』は著者としてはもうちょっと上につけてくれても,と思っています.
この『ゼロから覚醒』シリーズに関してでも思うのですが,たとえ,ターゲット読者が最終的に大学入試を目指すとしても,「ゼロから」ということですから,まずは基本なのですが,勝手に「英作文」は英文法や英単語を固めて,英語長文が読めるようになった後,ということにされてしまうと,せっかく「ゼロから」を考えてステップを考えたのに,すぐに役にたつ知識(ビジネス英語だとこのことをtakeawayとかいったりすることもある)を求めるには物足りないものになってしまういうのはなんとも,という気はします.でも,問題は入試問題から取ってあるので,最終的に身に付くスキルはそこまで下というわけではないはずなのですが….
入試問題や英検・高校の検定教科書にも目を通して書いてあるので,ちゃんとP2-P8およびP207どおりにやればフツーの人はたとえ英語が苦手でも英作文・ライティングに関してはなんとかそれなりのスキルが身につくはずです.すでにこの本をお持ちの人はここを読み返してみてください.やり方を間違わなければ,英語で書けるようになるし,リーディングをはじめとする英語の他の力も伸びていきます.今後どのように勉強すればよいのか,も見えてくるはずです.
まずはこれを.どうしても文法をやりたいならば,同シリーズの英文法もコンパクトにまとまっていて良い本だと思いますが,本当のことを云えば,ライティングだけならば,文法の知識は『14歳からの英語表現入門 「意味順」でしくみと発想を見える化』か『「意味順」で学ぶ英会話』で十分なぐらいです(ぼくの本がいやならば「意味順」系の小学生ものか中学生もののドリルをやってください.これでお釣りが来ます).これで書けない人は,手持ちの(あまり多いとは云えない)文法力をどう活かすか,とか書くという作業に対する考え方のところで引っかかっているから書けないんです.そこで「学習者が間違えやすい文法・語法のポイント」とかをやりはじめるともっと苦しくなっていくので書いたのが『ゼロから覚醒 はじめよう英作文』でいまのところ学習参考書としては唯一無二の書のはずです.本当に,文字通り,「ゼロから覚醒」するように,名前負けしないようにいろいろ仕掛けがしてあります(万一,途中で苦しんでも全体像を見る上で迷わなくてもいいようにここに記事を書いておきました).騙されたと思ってやってみてください.英作文とかライティングだけでなくて,英語全般に苦手意識を持っている人ほど(そしてそこから逃げ出したいと思っている人ほど)取り組んでいただきたい本です.できる人ならば,P207に書いてある別の本をやっていただいてもいいです.あるいは,『スピーキングルールブック』でもいいですけど,入門者・初級者は『ゼロから覚醒 はじめよう英作文』1択です.