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3. リーガルリリー『リッケンバッカー』【30代の音楽振り返り】

バンドはかっこいい。
ただシンプルにそう思う。
僕は、ギターは弾けないしドラムも叩けない。
ピアノはやっていたがあまり上手くないし、どちらかというとクラシックをやっていたのでバンドのキーボードと言う感じではない。
けれどもし僕が軽音楽部に入って、バンドをやっていたら。
その時にこの曲を聞いていたら。
僕はバンドを続けていられたか、自信がない。
それがこの曲である。

というわけで、リーガルリリーの『リッケンバッカー』です。
カッコつけて書きましたが、高校生くらいのときに自分がバンドをやっていたとして、それで同年代の人がこれを書いたと知ったらどうにせよショックは受けていただろうな、という感触があります。

この曲で印象的なのはやはりこの歌詞ですかね。

おんがくも 人をころす

もし『リッケンバッカー』を聞いてショックを受け音楽をやめていたら、まさにこの歌詞通りだったのかなあなどと思いつつ、他の歌詞も非常にインパクトがあると思います。

地球の骨の形が 少しだけ変わるのさ

重ねたエゴの形が 燃え尽きて 星になる

そして、何よりもこれ。

おんがくよ、人を生かせ 生かせ 生かせ

何歳のどんな人が書いたとか関係なく、これを聞いたら衝撃を受けるような、そんなものが曲を通して現れてくる。
凄まじいエネルギーを持った歌詞だと思います。

もちろん、歌詞だけでなく曲の構成も好きです。
いわゆる「Aメロ」→「Bメロ」→「サビ」を1番2番で繰り返すようなものではなく、強いて言えば「Aメロ」→「Bメロ」→「サビ」→「Aメロ」→「サビ」→「Bメロ」→「Cメロ」的な構成ですが、こういうふうに形式を整理するのも野暮ったく思えます。

ちなみに、タイトルになっている「リッケンバッカー」そのものについては、自分は詳しくありません。知っているのはアメリカのギターということくらいです。それでも、ギターのブランドをタイトルにしてロックンロールを歌う、この曲のパワーは(ギターのことを知らなくても)計り知れないものがあると思っています。

メンバーチェンジがありつつ今でも素敵な曲を届けてくれるリーガルリリー。最近だとアニメ『ダンジョン飯』のエンディング『キラキラの灰』がお気に入りです。

このMVもまた必見。(ダンジョン飯とのコラボMVもまた必見)

これからもおんがくに生かされていくんだろうなあと、日々新しい音楽を楽しみにしていきたい思いです。

余談

「30歳の音楽振り返り」などと題して記事を書いていましたが、もう2年もたってしまったのでタイトルを微修正しています。そもそも全然振り返れていない。
それほど深く考えずに書き始めたものなので、あまり気にしないでいただければ、これ幸い。