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さっき見た夢の話

朝食ビュッフェの会場にいる。
旅行か何かのよう。
妻と二人だ。

会場は腰くらいの高さのパーテーションで仕切られていて、そのパーテーションに横付けされたテーブルのひとつに陣取った。

「それでは」と、それぞれに朝食をとりにいく。
ビュッフェといっても、そんなにいろんなものがあるわけではなく、パンと飲み物くらい。
さっと取ってテーブルに戻るくらいの感じのはずだが、問題が。

それぞれの軽食や飲み物がやたらと取りにくい。
壁際のテーブルに並べてあるのだが、そのテーブルがやたらと大きい。にもかかわらず、パンなどは壁際にほぼ一列にしか並んでいない。

なので、パンまで手が届かない。大きなトングのようなものを伸ばしてどうにか届くかどうかというところ。トングもうまく使わないと、パンがつるっとすべってしまってつかめない(パンは楕円の形のハードタイプのよう)。

どうにか一つ手に入れて、次は飲み物だ。
コーヒーが欲しいと思うが、どこにあるかわからない。

そうこうしているうちに、オレンジジュースを発見する。
なんと、オレンジジュースはパンが並ぶ壁の上の方。その壁が棚になっていて、その最上段だ。

多分、ビュッフェ台の高さからさらに2~3メートルの高さのところにあり、かつそれが巨大なピッチャーに入っている。ピッチャーと言っても、やたらとすらっと縦に長く、無地のガラスの花瓶のよう。ビールの大きなグラスのようで、長さが2メートルくらいある。蓋はついていない。

下から見上げると、その巨大なグラスの中は、下の方が濃いオレンジ色で上に行くにしたがって薄くなり、一番上の方はほぼ透明だ。氷をたくさん入れておいて、それが次第に溶けると、そのような状態になることがあると理解した。

さて、それをどうやってとればいいのか。
私は、なんと棚の下の方を蹴ってみる。すると一発で、その大きなピッチャーは斜めに傾いて落ちてきた。私は、その落下してきたピッチャーをがっしり両手で受け取り、確保した。どちらかというと、私が差し上げた両手の手のひらの中に吸い付くように収まった感じだった。ピッチャーは傾いて落ちてきたが、ほぼ15度くらい傾いた状態で平行移動で落下してきて、受け取った衝撃でも、中身が飛び出ることはなかった。

そこに外国人観光客の数人がビュッフェ台に来た。私の行動を見ても特に不審に思ってはいないようだった。

ジュースを飲む権利は確保したが、さらに問題は続く。ジュースを注ぐグラスがない。いや、すぐそこにあるにはあったのだが、あまりに小さいショットグラスのようなものだ。

ビュッフェなのでおかわりはできるのだが、毎回このように苦労してオレンジジュースのピッチャーを手に入れなければならないなら、この1回で必要な分を手に入れたい。それに、妻が同じような技術でこれを手に入れることは不可能なので、妻の分と2杯ほしい。

あたりを見回していると、壁に扉がついていて、向こう側に行けるようだ。扉は開いていたので、ピッチャーを抱えたまま行ってみると、何となくホテルのロビーのような場所だ。扉を通り抜けた右側の壁沿いにドリンクコーナーのような場所があって、グラスが並んでいる。これを拝借しようと思って、グラスに手を伸ばす。

不思議なことに、グラスが並んでいるのを見たときには、ちょうどいいサイズだと思っていたのが、実際ひとつ手にとってみると、ちょっと小さい。いや、それでも向こう側にあったショットグラスよりは大きいのだが、まだ小さい。じゃあ、その向こうにあるグラスを、と思って手にしてみると、こっちはかなり大きい。これは大きすぎて、飲みきれないだろうと思う(どういうわけか、大きい方に必要な分だけ入れるという発想はなかった)。

仕方なく、やや小ぶりと思われたグラスを2つ手に入れ、扉の反対側に戻る。さて、そこでピッチャーからグラスに注がなければならない。

ピッチャーに入っているジュースは、上の方が透明でほぼ水に違いないので、そこの部分をまず捨てる(うまい具合に流せるようなシンクがあった)。濃くなってきたところでグラスに注ぐと、ちょっと緑茶のような色をしている。口に含んでみると、ちゃんとオレンジジュースの味がする。

それでよしとして、小ぶりのグラス2杯を満たす。さて、ピッチャーを返さなければなならないが、あの棚の上に乗せることは不可能なので、ビュッフェ台の横に置くことにした。

気づくと、さっきまでビュッフェ台だったところは、テーブルになっていて、例の外国人観光客が朝食にありついていた。彼らは、どうしてそうもたやすく朝食にありつくことができたのかと思いながらも、その脇にピッチャーを置き、自分たちのテーブルに戻った。

厳密に言うと、自分たちのテーブルがあった場所も、すでに配置が変わっていた。テーブルだったところがカウンターのような並び(パーテーションに向かって取り付けたようなカウンター)になっていて、そこで妻が待っていた。

それまで一体どれくらいの時間が経ったのかわからなかったが、妻はニコニコと待っていてくれた。

そこで目が覚めた。


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