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閑散期を乗り切る

9月も終わり、アミューズメント業界では1年を通してプレイヤーが疲弊するシーズン閑散期(10月・11月)に入っていきます。閑散期において重要となるポイントをいくつか整理しておきたいと思います。

①プレイヤーの疲弊

例年のことですが、財布事情が冷え込む時期であり、おのずと投資意欲は低下します。普段「1/319」帯の機種を好んで遊技するプレイヤーも、少し遊びやすい「1/199」帯の機種を遊技しようかどうか検討する場面が増えることから店舗からの「提案力」が重要となります。昨年であれば、「游タイム付き1/199~1/222」帯の機種が一時のトレンドを作りました。

ここで少し、昨年リリースされた「ライトミドル(1/199~1/222)」帯の機種の打込み支持率を観察しどのような動向であったのか確認しておきたいと思います。 

※打込み支持率とは・・・例:300%であれば、1台で3人のプレイヤーを創出しているイメージとなる

P戦国乙女6M2AZ1Y(昨年10月リリース)

導入週打込み支持率:591.9%

P結城友奈は勇者であるMAa(昨年11月リリース)

導入週打込み支持率:417.0%

改めて脅威的な打込み支持率であったことが確認でいます。ただし、今年に限っていえば「ライトミドル(1/199~1/222)」帯に少し懸念があることは事実です。というのも、昨年であればここまで「ミドル(1/319)」帯に現在ほどの勢いがあったわけではなかったことから、上記のような状況となる機種が存在したと推察できますが、最近では、今年4月から新解釈機が登場し、以降「Pミドル」帯の活躍は著しいものがあり、今では「Pミドル」帯の市場規模も「その他Pミドル」+「Pミドル海」で46%の市場規模となっており100人いれば46人が「Pミドル」帯を遊技するプレイヤーとなっております。このような環境下で先月リリースされた「ライトミドル」帯の機種の打込み支持率を観察すると、

Pコードギアス 反逆のルルーシュbF

導入週打込み支持率:357.5% →2週目:315.8% →3週目:253.2%

Pルパン三世11M1AY5Y

導入週打込み支持率:359.9% →2週目:310.5% →3週目:258.4%

となり導入週打込み支持率を昨年機種と比較しても厳しい状況であることが確認できます。また、現在において「ライトミドル」帯の市場規模も「その他Pライトミドル」+「Pライトミドル海」で15%の市場規模であることから慎重な判断が必要であるといえます。

それでは以上のことを踏まえまとめていくと、閑散期におこる事象「①プレイヤーの疲弊」に対し、今年に限っては疲弊しないというようなことは「起こりません」必ず疲弊します。したがって、「ライトミドル」などの遊びやすいスペック帯を疲弊先として提案することに異論はございませんが、それだけでは今年の閑散期は厳しい状況が推察されます。よって、今年は「Pミドル」帯との親和性を高めることに必要となる「提案力」が戦略戦術面では重要であるといえ、ただ、ライトミドルの最新機種を導入し提案するような施策であれば限りなく今年の閑散期は苦戦するものと考えられるのではないでしょうか。

次回は、閑散期において重要となるポイント「②シェア率」についてお伝えしたいと思います。


データ提供元:株式会社SUNTAC TRYSEMより引用

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